こんにちは、コスメコンシェルジュの伊藤羊子です。
今年こそは絶対に日焼けしない・・・!
この夏こそは美白をがんばる・・・!!
と毎年決意を新たにしている敏感肌のみなさん、お肌の調子はどうですか?
健康な状態の肌に比べて、バリア機能が弱った敏感肌は紫外線(=外部刺激)の影響を受けやすいので、日焼けやシミのお悩みを抱えている人がたくさんいます。
そのため色白美肌を保ちたい敏感肌さんは特に、日ごろから(できれば年間通して)の積極的な日焼け予防や美白対策が必要です。
ところが、そういったケアができる美白化粧品は肌に合う・合わないが分かれやすいものや、肌に刺激を感じやすいものが少なくありません。
積極的なケアが必要な敏感肌なのに、敏感肌ゆえに継続的なケアが難しいというジレンマは、多くの敏感肌さんにとって本当に悩ましいことですよね。
このサイトではたびたび敏感肌向けの美白対策についてお伝えしています。
それらの情報をこのページでざっくりおさらいして、全体像をとらえやすくなるようにまとめてみました。
さらに、低刺激かつ効果を実感できるオススメ美白化粧品5選を紹介しています。
(肌との相性があるので100%ではありませんが、評判の良いものを集めました)
まずは敏感肌の紫外線対策、美白、シミ予防にはどういったことが必要なのか、このページでフンワリとでもつかんでいただけたらと思います。
そして、もっと詳しく知りたい点や気になるところがあれば、各リンク先の記事でさらに理解を深めてください。
>>いますぐ低刺激なシミ・くすみ対策おすすめ美白化粧品を見る
もくじ
透き通った白い肌になるための美白に必要な「予防」と「対策」
日に焼けた健康的な小麦色の肌もとても素敵ですが、透き通った白い肌を目指すのであれば日焼けやシミを防ぐ努力は欠かせません。
日焼けやシミ自体は、外部刺激から細胞を守るためにメラニンを作って刺激に対応するという皮膚の大切な防御機能ではありますが、美白という面でみるとできればその防御機能が発揮されない状態を作るのが理想です。
つまり美白に何よりも大切なのは、まず日に焼けないこと、シミを作らないことです。
そのために必要な「予防策」には二つのポイントがあります。
予防(1) 紫外線を浴びないこと!きちんとUV対策
ご存知のとおり、日焼けやシミは紫外線の影響によって引き起こされます。
日焼けしたくない、シミができるのは嫌、というならば、紫外線対策は必須ですよね。
じつは紫外線によるダメージは、シミや日焼けの原因になるだけでなく肌の乾燥やバリア機能低下の原因にもなりますし、さらに肌の老化にも大きな影響を与えています。
いわば、「美肌の大敵」です。
UV対策をしっかりすることは、美白にも敏感肌ケアにもエイジングケアにも大切なことですので、まずは紫外線の影響をできるだけ減らせるようにしましょう。
外出するときは日焼け止めやUV効果のあるファンデーションなどを使うこと。
日常のお出かけであれば、SPFやPAいずれもそれほど高い数値のものを使わなくても大丈夫です。
絶対に日焼けしたくない場合は、肌に直接塗る日焼け止めやファンデ・BBクリームのUVケアだけでなく、日傘や帽子を使ったり、サングラスで目から入る紫外線を防いだり、さらに近年だいぶ定着してきた飲む日焼け止めなどを併用したりするのも効果的です。
肌に塗るものはどうしても塗り忘れや塗りムラがあったり、汗や摩擦で落ちてしまったりするので、それひとつだけで完璧に紫外線を防ぐのは難しいと思っておいたほうがベターです。
「UVケア」は美白においてはもっとも大切なことですから、本気で白い肌になりたい人はぜひ力を入れてがんばってください!
予防(2) しっかり保湿でダメージ知らずの肌を作る
紫外線の影響を受けやすく、日焼けしやすい、シミができやすい敏感肌さん。
できるだけ予防するには、紫外線の影響を受けにくい肌を作ることが、遠回りのようで実は近道だったりします。
子どもの頃、プールの授業で同じように日に当たっても、ほとんど肌に変化がない子、肌が赤くなってしまう子、すぐに真っ黒になる子がいたのを覚えていますか?
あなたはどんなタイプでしたか?
肌質、肌の健康状態によって、同じ量の紫外線から受けるダメージは違ってきます。
では、どうしたら肌が受ける紫外線のダメージを減らすことができるのか。
それはできるだけ皮膚を健康な状態に保つということです。
ダメージを受けにくいのは、皮膚のバリア機能が高いから。
逆に言えば、敏感肌さんは皮膚のバリア機能が弱っているから、紫外線をはじめとしたさまざまな外部刺激の影響を受けやすいのです。
ですから、バリア機能を整えること=日焼けしにくい(シミができにくい)肌になること、なんです。
さて、バリア機能を整えると日焼けやシミの予防になるのであれば、当然バリア機能を高めるスキンケアをしたいですよね。
敏感肌さんの場合、なんといっても保湿!保湿!そして保湿!です。
とはいっても、単に「水分をたっぷり与えて、たっぷりの油分でフタ」というだけではNGですよ!
大切なのは、保湿・保水ができる成分を補ってあげることです。
敏感肌さんに特におすすめなのは、セラミド配合の化粧品です。
セラミドの大切さや、セラミド配合のおすすめ化粧品については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
徹底的な予防と絶対的な透明感を望むのであれば、美白化粧品を通年使うのもひとつの手です。
ただし、美白化粧品の中には敏感肌さんには少々刺激が強いものもありますし、保湿重視の化粧品に比べて乾燥しやすいものも少なくないので、選び方にはじゅうぶんに気を付けてください。
日頃の基本的なお手入れこそが実は美白の予防につながっていることを忘れないで、毎日のケアでお肌が元気になるようにいたわってあげてくださいね。
どれだけ気を付けていても、丁寧に日焼け止めを塗り直していても、日焼けするときは日焼けしてしまうものです。
お日さまの下で暮らしている以上、それ自体はある程度仕方のないことだと多少はあきらめることも必要かもしれません。
ただし、もし日焼けしてしまったり、シミの気配を感じたりしたら、早めにリカバリーするための「対策」を打つことが重要です。
対策(1) 美白化粧品でしっかりアフターケア
早めのリカバリーの強い味方になってくれるのはやっぱり美白化粧品です。
敏感肌さんが美白化粧品を選ぶうえでもっとも重視したいのは「肌に刺激がないか」「継続して使い続けられるかどうか」です。
これまで、いくつもの美白アイテムを試してみてはあきらめて、また気になるブランドを見つけては試して投げ捨てて、と繰り返していませんか?
美白化粧品を選ぶ際には、
- ピリピリしないか(肌に合っているか)
- 保湿成分がしっかり入っているか
- 続けやすいか(価格・低刺激・質感や香りの好み)
などが大切なポイントです。
今年はさらに、敏感肌に合った美白化粧品の選び方を徹底的に考えてみましょう。
こちらの記事で敏感肌のための美白コスメの選び方とおすすめ美白化粧品を紹介していますので、今年こそは!という人は目を通してみてください。
また、ドラッグストアで売っているケシミンクリームなどのプチプラアイテムも試してみる価値アリですが、特別に敏感肌向けに作っている製品ではないので、使い始めは特に肌との相性に注意が必要です。
対策(2) 体の中からも同時にケア
日焼けした肌のリカバリーにはスキンケアが大切なのはもちろんのこと、肌の元気を取り戻す食事も重要です。
特に抗酸化作用のあるビタミンCは積極的に摂りたい栄養素なので、ビタミンC豊富な果物や野菜を普段よりもたっぷり食べるよう心掛けてください。
体の抗酸化力をアップすることは、アフターケアだけでなく日焼けシミの予防としても非常に大切です。
肌のことはつい肌だけで考えてしまいがちですが、皮膚も体の一部ですので、日々の食事や睡眠を通して体の中からも整えていくことで大きな違いが出てきます。
食事が不規則になりそうな場合は美肌サプリを上手に使ったり、飲み薬(ハイチオールCなど)を利用したりするのもひとつの手です。
市販のシミ用飲み薬については、こちらの記事で5アイテムを比較しています。
予防ではケアしきれなかった日焼けやシミの対策には、それらを定着させないスピード感が大切です。
肌の状態や生活習慣に合わせて、積極的なケアをしていきましょう!
おもな美白有効成分・美白によいといわれている成分
美白化粧品に使われている美白有効成分は、厚生労働省認可に「美白効果がある」と認可された成分です。
現在15種類ほどの美白有効成分が認可されていますが、その中でも特によく使われているのが「ビタミンC誘導体」や「アルブチン」などです。
ビタミンC誘導体
- メラニン生成抑制
- 活性酸素の除去
- チロシナーゼの活性・合成抑制
- メラニン還元作用
アルブチン
- メラニン生成抑制
- チロシナーゼの活性・合成抑制
また、化粧品の美白成分として厚生労働省から認可された成分ではないけれど、美容医療などではシミによく使われている「ハイドロキノン」も有名です。
医療用などと比べると低濃度ではありますが、ハイドロキノンが配合されている化粧品もあります。す。(認可されていない=効果がない、だけではないところが化粧品の難しいところです)
美白成分の種類・効果についてはこちらの記事に詳しくまとめていますので、興味がある方は一度読んでみてください。(少々難しい内容です)
その他にも、各ブランドがオリジナルで開発した成分や、ハトムギのように古くから使われてきた成分など、美白成分の働きをフォローしたり、肌の透明感をUPするのに一役買ったりする成分がいろいろとあります。
各社それぞれに工夫してよいものを作っているので、いくつかの美白化粧品を比べて自分の肌に合ったものを選ぶのがベストです。
敏感肌さんにおすすめしたい肌に優しく効果も◎!の美白化粧品
白く透き通るような肌や、そこまでじゃなくてもとにかくシミやくすみのない肌を目指す場合、頼りになるのはやっぱり日々のお手入れで使う美白化粧品です。
とはいえ敏感肌さんの場合、刺激を感じずに安心して使えてかつ効果を実感できる美白化粧品を見つけることはなかなか簡単ではありません。
ここでは、敏感肌さんでも比較的使いやすいオススメ美白化粧品を集めてみました。
ランキング形式にはしていませんが、伊藤羊子の個人的な基準(成分やブランド、周囲の評判によって判断)では、上から順にオススメです。
(ただし、肌に合う合わないは実際に試してみないと分からないので、トライアルセットなどで必ず肌との相性を確かめてみてください)
こちらで紹介した5つのブランドは、どれもトライアルセットがありますので、まずは肌との相性を試してみてください。
シミ対策は積み重ねが重要ですので、トライアルセットの期間だけでシミに効いたと実感するのは難しいですが、使ってみて肌に刺激がないもの、なんとなくでもいいので肌に透明感や元気が出てきたと思えるものを選んで使い続けると、徐々に理想の白い肌に近付いているはずです。
美白のために必要な「予防」と「対策」の両軸からアプローチして、3ヶ月後、半年後の肌を明るい美白肌にできるようがんばりましょう!
お手入れの仕方ひとつで美白ケアの実感度合いが変わってきます
シミができる元になっているのがメラニン色素だということはすでにご存じのとおり。
紫外線を浴びると活性酸素が発生し、それがスイッチとなって、メラノサイトがメラニン色素を作る態勢になります。
ですから、紫外線対策をすることはもちろん必須です。
が、実はメラノサイトを刺激するのは紫外線だけではありません。
肌荒れなどの炎症や毎日のスキンケアによる摩擦がシミの元を作ってしまいます。
肌荒れのように目に見える炎症だけでなく、積み重なった摩擦によって皮膚の内部で目に見えない炎症が引き起こされます。
炎症の起こっている部分には活性酸素が発生するので、この活性酸素によってメラニン色素がたくさん作られる体制が整うわけです。
つまり、美白のために繰り返す摩擦が、逆にシミの原因を作ってしまう結果になることもあるということです。
メラニン色素は細胞を守るために作られるもの。
ということはつまり逆に言えば、シミがある部分はその下にある細胞が弱っている部分と言い換えることができます。
ただでさえ敏感肌の人は肌そのものが弱りがち。
そんな細胞が弱っている部分にローションやクリームをせっせとすり込むことは、弱った部分に摩擦という刺激を自ら与えているということになってしまいます。
それでは、せっかくの美白化粧水や美白クリームの効果がきちんと得られません。
美白ケアをする時は、以下のポイントを必ず守ってケアをしましょう。
まず、美白ケアのポイントは「いたわるように、優しく包み込む」こと。
しみを増やさないために今すぐできるスキンケアとして大切なのは「こすらないスキンケア」です。
摩擦を減らすことで目に見えない微弱な炎症を減らすことができ、シミの原因を減らすことができます。
特に、洗顔は摩擦がおきやすいスキンケアの代表です。
できるだけ摩擦を減らすために、洗顔は直接手で触れずに泡で包むようにして洗う泡洗顔を。
クレンジングも摩擦が大きくなりやすいですから、落ちにくいメイクから落としやすいメイクにシフトすることもひとつの手です。
マイルドなミルククレンジングを使うのもよいですね。
美白ローションを使うときは、まず手のひらに出して、もう片方の手のひらと挟んで軽くこすり合わせます。
そうして手のひらの温度になったローションをそのまま手のひらで優しく包むようになじませます。
目の周りや鼻、口もとなどの細かい部分は、指の腹をつかって優しく押さえるように。
化粧水だけでなく、美白美容液や美白クリームの使い方も同様です。
優しく手のひらで包み込むようになじませるのが基本、横に伸ばす時は乳液やクリームのなめらかさを利用してサッと滑らせるようにしてください。
決して顔に直接ぐりぐりとすり込まないこと。
特に気になる部分には労わるように優しく重ねづけを。
肌の悩みが大きいほど、悩みに合わせてアイテム数を増やしてしまいたくなるものですが、あれこれたくさんのアイテムを重ねるスキンケアも、弱った敏感肌にとっては摩擦・刺激になってしまうと考えられます。
スキンケア化粧品をつけるときは、どんなものでも優しく手のひらで包み込むようにしてなじませましょう。
オールインワンタイプの化粧品を選べばそれだけ塗り重ねる回数が減り、摩擦は最小限で抑えられますので、選択肢のひとつとして考えてみるのもよいかもしれません。
また、メイク時のパフやスポンジ、ブラシは肌当たりの柔らかい刺激の少ない物を選ぶことも大切です。
リキッドファンデやアイシャドウなどは手や指先を使えば道具を使うよりも摩擦が少なくなります。
刺激が少なく、保湿力の高い美白化粧品を選ぶことも大切
敏感肌さんにとって美白ケアはなかなか難しいもの。
というのは、美白化粧品は全体的にお肌に刺激になりやすい成分が配合されていることが多く、さらに乾燥しやすい傾向が高いため、なかなか継続してケアをすることが難しい場合が多いんです。
とはいえ、近年は保湿感の高い美白化粧水や美容液も開発されていますし、オーガニックコスメでも美白に特化したものが発売され始めています。
美白に大切なのは「予防」と「継続」。
紫外線や外部刺激からお肌を守ることと、低刺激で保湿力の高い美白ケアを続けることを徹底すれば、透き通った白い肌も夢ではありません!
摩擦の少ないスキンケアを心がけることで、シミができる可能性をグッと減らすことができます。
たったそんなことで・・・と思うことなかれ。
20歳でスキンケアを始めたとしても、40歳までに20年×365日×朝晩2回でなんと14600回もスキンケアをすることになるんですよ。
日々のお手入れの小さな積み重ねが10年後の肌に大きな差を作ります。
早速今日から、摩擦の少ないスキンケアを始めましょう!