透き通るような白い肌に憧れを持つ女性は多いものですが、敏感肌さんにとって美白ケアはハードルの高いものでもあります。
美白化粧品選びは、通常の保湿ケア化粧品選び以上にむずかしいものだからです。
一方で、健康な肌よりも敏感肌のほうが外部刺激の影響を受けやすく、シミができやすいといわれており、実は健康な肌以上に美白ケアが必要であるという悩ましい現状があります。
敏感肌のみなさんは、実際どんなふうに美白化粧品を使ったり選んだりしているんだろう?
どんなことで困っているんだろう?
というわけで今回は、敏感肌女性100人を対象に「美白ケア・美白化粧品について」のアンケートを行いました。
もくじ
今回アンケートにご協力いただいた敏感肌さんの傾向
まず最初に、今回アンケートにご協力くださった方100人の敏感肌の傾向についてまとめました。
ひとことで敏感肌と言っても、もともと肌質が弱くて常に困っている方から、季節の変わり目に特に敏感になる人、体調やストレスの影響を受けて敏感肌になる人などさまざまです。
今回アンケートに答えてくださった方のうち、29名は常に肌が敏感だと感じている敏感肌さんです。
それ以外の方は、常にではないけれど季節の変わり目や、生理前・生理中に肌荒れしやすかったり、ストレスや睡眠不足から肌がピリピリしたりする「ゆらぎ肌系敏感肌さん」だということが分かります。
また、温度変化によって肌が敏感になる、花粉の季節に普段使っている化粧品が使えなくなる、といった声もみられました。
美白にいちばん力を入れる季節は「夏」
いちばん美白ケアに力を入れる季節は?という設問に対し、「夏」という回答が最も多く44%を占めました。
年間を通して力を入れているという回答も24%あり、日焼けやシミに対する意識の高さがうかがえます。
それでは実際にどれくらいの頻度で美白ケアをしているのかというと、毎日・ほぼ毎日美白化粧品を取り入れている人が37%、気になる季節だけ集中的に使っている人が24%という結果になりました。
レジャーなどの後のスペシャルケアとして美白アイテムを使う人も一定数いることが分かりました。
「美白ケアを年間通してしていない」という人は22人おり、その理由は「美白化粧品を使うと肌がヒリヒリして使えない」「肌への刺激が強いイメージがある」「以前は使っていたが効果が実感できないので美白ケアを止めた」などの理由がありました。
実際によく使われているのは口コミと価格を重視した美白化粧水
どのような美白化粧品を使用しているのか、使っているアイテムを選択する質問では、化粧水、美容液、パックが上位3アイテムになりました。
美白化粧品をライン使いしている人も少なくない一方で、化粧水のみ、美容液のみ美白アイテム、というふうに1品のみ取り入れている人も多いようです。
美容液とスポット美容液を合計すると化粧水とほぼ同数になり、自由回答でも「普段のスキンケアに美容液だけ美白用のものを使っている」という声が複数届きました。
こちらの質問では、敏感肌女性が美白化粧品を選ぶときに重視するポイントを3つまで選択してもらいました。
結果、口コミ・評判のよさ、価格、敏感肌向けかどうかが上位を占めました。
美白化粧品を選ぶときは、ブランドやメーカーのイメージ以上に、実際に使用している人の口コミや評判を重視していることが分かりました。
いちばんよく知られている美白有効成分はビタミンC誘導体
美白化粧品には、厚生労働省認可の美白有効成分が配合されています。
成分によって美白の機序が違ったり、効き方や強さが違ったりするのですが、どの成分がよく知られているかを尋ねてみたところ、以下のような結果になりました。
ビタミンC誘導体の知名度が圧倒的に高く、90人近くが「知っている」と答えました。
2位になったのは「プラセンタエキス」ですが、じつはプラセンタエキスは美白有効成分としてはややマイナーな方ですので、この結果は少し驚いたのですが、プラセンタエキスはエイジングケアや保湿ケアの高級美容成分としての知名度が高いため、上位になった可能性が考えられます。
効果が分からない、肌に合わない…敏感肌さんは困っている
最後に、美白化粧品を使う上での悩みや困っていることについて質問しました。
1位は「効果が分からない」で33%、続いて「肌が乾燥する」「肌に合うものが見つからない」「肌に刺激を感じる」という結果になりました。
せっかく美白化粧品で美白ケアをしても効果が実感できていないと感じる人が多いことが分かりました。
また、肌が乾燥する、肌に合わない、肌に刺激を感じるの3つの項目を総じて「肌に合う美白化粧品に出会えていない」と考えると合計48%にものぼり、敏感肌さんにとっての美白化粧品選びの難しさが浮かび上がりました。
この設問の自由筆記欄では、今回のアンケートの中でいちばん多くの意見が寄せられたことでも、悩みの深さを感じられました。
一例を挙げると、
- 目に見えた効果を得るためにはそれなりの期間使わないといけないのは分かりますが、肌に刺激を感じるので使い続けるのが苦痛です。
- 美白化粧品はそこそこ価格が張るので、途中で諦めてしまうこともあります。
- 美白用の化粧品を使うと、すごく肌が乾燥する。結果、保湿もすごくがんばらないといけなくて大変。
- 白斑問題があって以来、それだけ強い成分が入っているんだなと怖くなって使えません。
- 顔よりも腕やデコルテなどが気になるので、大容量のボディ用美白化粧品が欲しいのに打ってない。
- 美白ケアはしたいけど、今までつかったことがあるものはどれも刺激がありました。敏感肌向けと書いてあるのでもダメだったので、どれを使っていいか分かりません。
- 美白に特化しているものは潤いが足らないので困ります。
- 新しいものを試してみたくても、また肌に合わないんじゃないか(肌が荒れるんじゃないか)と思うと怖くてなかなか使えない。
といった意見があり、肌に合うかどうかの不安、肌に合わない不満、効果が本当にあるのか実感できていない、などなど、さまざまな声が寄せられました。
敏感肌の場合特に、肌に合うものを見つけること、それが価格・機能・使用感のバランスが取れているか、という部分が非常に悩みのタネになっていることが分かりました。
敏感肌の美白化粧品・美白ケアに対する調査のまとめ
今回の敏感肌アンケートでは、以下のようなことが分かりました。
- 80%以上の敏感肌さんがなんらかの形で美白化粧品を使っており、そのうち通年使用しているのは24%、夏に美白に力を入れるのは44%
- 口コミ・評判のよさ、価格、敏感肌向けかどうかを重視して美白化粧品を選んでいる
- 美白化粧品を使っても効果が実感できないと思っている人が33%
- 美白化粧品を使うと肌が乾燥する、刺激を感じる、肌に合うものがないと思っている人が多い
【調査概要】
調査方法:インターネットによるリサーチ
調査地域:全国
調査対象:敏感肌の女性100人
調査時期:2019年6月18日~19日
当サイト敏感肌のスキンケア研究所では、敏感肌さん向けの美白対策や美白化粧品に関する記事もたくさん掲載しています。
敏感肌だから困っている、なかなか積極的なケアができない、などの悩みの参考になる記事があるかもしれません。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
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