美白化粧品は年間を通してスキンケアアイテムの中でも人気があり、どこの化粧品メーカーやブランドでも美白アイテムの開発・販売には非常に力を入れています。
それだけシミやくすみに悩まされる女性が多く、透明感のある美しい白い肌を手に入れたい!という願いが強いということですよね。
日焼けやシミ自体は、本来は肌の防御機能によるものですから一概に悪者扱いはできないのですが、「色の白いは七難隠す」という言葉もあるように、白く透き通るような肌は美肌の代名詞ともいえるほど。
美白ケアに力を入れることは、美肌を手に入れるうえで欠かすことができません。
でも、敏感肌さんにとって悩ましいのが、
- 美白化粧品を使うと刺激を感じる
- 美白化粧品では乾燥しやすくて使い続けられない
など、「肌に合わない」という問題です。
美白化粧品に配合されている美白有効成分は、「メラニンの生成を抑える」「メラニンを除去する」など作用の強いものが多いぶん、どうしても肌が弱い人にとっては刺激になってしまいがち。
薬でもなんでも、作用の強いものは反作用(副作用)も強いので、肌に合うかどうかを慎重に見極める必要があります。
同じ美白成分を配合していても、その配合量や他の美容成分の組み合わせはメーカーやブランドによって違います。その違いで肌への刺激のあるなしも変わってきますので、美白化粧品を選ぶときはまずトライアルセットなどで自分の肌との相性を確かめてみることが大切です。
(刺激や炎症はメラニン色素の活性化を招くので、肌に合わない美白化粧品を使い続けることは本末転倒になってしまいます)
肌に刺激がないものを選ぶべきなのはもちろんのこと、一言で美白といっても、その悩みや肌の状態によって効果的に働いてくれる美白化粧品(美白成分)が違います。
これまでせっせと美白スキンケアをしているのになかなかお肌の悩みが改善されない・・・という場合は、あなたの今の肌の状態に適した美白成分を選べていない可能性を疑ってみる必要があります。
このページでは、美白有効成分の種類と働きについてまとめてみました。
あなたに合う美白成分のチョイスにお役立てください。
※ ここでいう美白有効成分は厚生労働省認可に美白効果があると認可された成分を指します。
厚生労働省認可の美白有効成分を基準量配合することで「医薬部外品」を名乗ることができ、効果・効能を謳うことができます。
※ ただし、世の中には認可は受けていないけれどもメラニンやメラニンを作り出す原因に働きかける成分はいろいろあります。開発された成分が美白有効成分として厚生労働省の認可を得るには数年~10数年単位の時間がかかること、2001年の薬事法改正・規制緩和によって、各化粧品メーカーや化粧品全材料メーカーが独自成分の開発により力を入れるようになったことなどから、医薬部外品ではないために「効果効能」を謳うことはできないけれども美白に有効な化粧品は実際にはたくさんあります。
厚生労働省に認可されていれば安心、効果がある、というのはひとつの大きな目安ではありますが、逆に白斑問題で有名になったロドデノールも厚労省の認可を得た美白成分だったことを覚えておいてください。 |
もくじ
美白有効成分の働きと分類、おすすめ化粧品ブランド
美白有効成分の働きは、メラニンへのアプローチの仕方で大きく分類すると2種類に分かれます。
- メラニンを作らせない
- できてしまったメラニン色素を除去する
というのが2大アプローチです。
その中で、さらに役割別に分類すると、6つのパターンに分けることができます。
メラニン生成抑制 | メラニン除去・排出 |
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それぞれの働きをする美白有効成分を分類すると以下の表のようになります。
各成分名をクリックすると、それぞれの美白成分の特徴とその成分が配合されているおすすめ化粧品を見ることができます。
メラニン生成抑制 | 活性酸素の除去 ●ビタミンC誘導体
情報伝達物質の抑制
チロシナーゼ活性・合成抑制 メラニン還元 |
メラニン除去・排出 | メラニン移送抑制 ●ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド、Dメラノ)
メラニン滞留抑制・排出促進 |
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は
- 活性酸素の除去
- チロシナーゼ活性・合成抑制
- メラニン還元
の3つの役割を兼ねるという美白有効成分の中でも珍しい存在で、多くの美白化粧品に配合されています。特に、メラニン還元ができるのはビタミンC誘導体だけ。
(ハイドロキノンも還元作用がありますが、ハイドロキノンは厚生労働省の認可を受けていない成分です。)
ビタミンC誘導体は、美白成分の代表的な存在でもあり、他の美白成分と組み合わせて使われることも少なくありません。
もともと水溶性で熱に弱いビタミンCは、そのまま化粧品に配合すると成分の特徴が失われやすかったため、肌にいいのは分かっていても扱いにくい存在でした。
その不安定なビタミンCを安定化させ、肌に浸透しやすくしたものが「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンC誘導体がちょっとややこしいのは、3つのタイプがあり、さらに成分名がいろいろに分かれているところ。
全成分表示を見たときに、「ビタミンC誘導体」とは書かれていません。だいたい以下のような成分名で表示されています。
■水溶性ビタミンC誘導体
浸透・吸収が早く、効果が早く現れやすいのが特徴。
化粧水や美容液などに配合されています。
- リン酸型ビタミンC
→ アスコルビルリン酸Na=リン酸アスコルビルNa(APS)
→ アスコルビルリン酸Mg=リン酸アスコルビルMg(APM) - アスコルビン酸グルコシド
- アスコルビルエチル など
■油溶性ビタミンC誘導体
本来水溶性だったビタミンCを脂溶性にすることで、クリームや乳液など油脂類の多いものにも配合が可能になりました。
浸透速度はゆっくりめのため、刺激が少ないところが敏感肌さんにとってはうれしいポイントです。
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
- テトライソパルミチン酸アスコルビル
- ステアリン酸アスコルビル
- テトラリン酸アスコルビル など
■両性(水溶性と油溶性の性質を併せもつ)ビタミンC誘導体
親水性と新油性をもつためさまざまな化粧品に配合することができ、浸透力も他のビタミンC誘導体よりも高いことで注目されているビタミンC誘導体です。
他にくらべて若干安定性が弱いところがあります。
- アスコルビン酸-2リン酸-6パルミチン酸(APPS、アプレシエ)
- イソパルミチン酸アスコルビル(同上)
- イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS、VCP-IS-2Na) など
また、ビタミンC誘導体は美白だけでなく、ニキビ対策や毛穴の引き締め、コラーゲンの生成を促すなど、うれしい効果が複合的に期待できます。
ただし、その効果のひとつに「皮脂を抑制する」という働きがありますので、乾燥しやすい肌質の場合は要注意。
乾燥は炎症やバリア機能の低下を招き、それはシミやくすみの原因になってしまいます。
敏感肌さん・乾燥肌さんがビタミンC誘導体配合のコスメを使う場合は、配合濃度が高すぎないもの、肌に合うものを選びましょう。
ビタミンC誘導体配合のおすすめ美白化粧品 | |
アスタリフト ホワイト(富士フイルム)
コラーゲンから作るフイルムの技術を化粧品に活かし、エイジングケア化粧品が大ヒットしたアスタリフト。フジフイルムが次に取り組んだのが美白でした。 アスタリフトホワイトは、美白有効成分「アルブチン」「ビタミンC誘導体」を配合し、オリジナルのナノ化技術できちんと届く美白を実現しています。
敏感肌向けに開発されたものではありませんが、気軽に試せるお値段のトライアルセットがあり、手を出しやすいのがうれしいポイント。
元がエイジング対策・高保湿スキンケアから始まっているだけあって、美白化粧品でも乾燥しにくいところが評判です。
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POLA(ポーラ)ホワイトショット
ポーラのホワイトショットは、ビタミンC誘導体(アスコルビン酸2-グルコシド)とポーラ開発のルシノール(4-n-ブチルレゾルシノール)が美白有効成分として配合された美白化粧品です。
ホワイトショットは知名度・人気ともに高く、女性誌のベストコスメに累計31回も選ばれるほど。
いつものお手入れに追加することで美白ケアができますので、普段愛用している化粧品がある場合や、ラインで一式そろえるのはちょっと、という場合でも取り入れやすい美白アイテムです。
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b.glen(ビーグレン)ホワイトケアプログラム
ビーグレンは、独自の浸透技術をもつアメリカの化粧品メーカーです。リポソームという一般的な浸透技術(ナノ化技術)よりももっと進んだ「キューソーム」という独自の浸透技術で有効成分を安定的に肌の奥へ届ける力を持っています。
ホワイトケアプログラムでは、ビタミンC誘導体配合化粧水、高濃度ビタミンC美容液、QuSome®化ハイドロキノン配合クリームでシミやくすみにしっかりとアプローチします。
ビーグレンのスキンケアアイテムはアメリカ製であること、敏感肌向けに作られているわけではないことから、中には刺激を感じる人もいるようですが、365日返金保証付きのトライアルセットありなので、ビタミンC誘導体配合化粧水やハイドロキノンを使ってみたいけれど肌に刺激がないかどうか心配・・・という場合でも試しやすいところがうれしいポイントです。
ビーグレン ホワイトケアプログラムトライアルセット(返金保証付き)の詳細を見る
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リペアジェル(リソウ)
敏感肌さんやナチュラル志向派さんに人気のビタミンC配合美容液、リペアジェル。 独自の技術で安定性と浸透力を高めたビタミンC生命体を配合しています。美白・シミ対策だけでなく、エイジング対策としても強力にサポートしてくれるアイテムです。
植物由来成分100%、水すらも使わない100%美容成分でできた「リソウ リペアジェル」は、これ1本だけでスキンケア完了できるオールインワンタイプです。 リペアジェル トライアルキャンペーンの詳細を見る
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カモミラET
カモミラETは花王が認可を受けた美白有効成分で、昔から肌荒れのハーブとして重用されてきたカモミール(カミツレ)から抽出した成分です。
角質細胞が紫外線などの刺激を受けると、それを保護するためにメラニン色素を作れ!という指令を出します。その指令をメラノサイト(メラニンを作る細胞)に伝えるのが「エンドセリン」という情報伝達物質です。
カモミラETは、その「エンドセリン」の情報伝達の働きを抑制してくれる働きをする美白有効成分です。
また、カモミラETはカモミールのハーブの効能をそのまま受け継いでいるため、抗炎症作用、血行促進、ターンオーバー正常化などの作用も持ち合わせています。
つまり、一方でメラニンの過剰な生成を防ぎつつ、もう一方で皮膚のターンオーバーを促すことで、すでにできてしまったメラニンの排出を促進するという、理想的なシミ対策が可能です。
カモミール(カミツレ、カモミラ)はお肌のハーブとして有名ではありますが、キク科の植物なので、キク科アレルギーのある人は注意が必要です。
カモミラET配合の美白化粧品 | |
花王ソフィーナ
カモミラETは花王が開発した美白成分ですので、ソフィーナボーテ、グレイスソフィーナ、アルブラン、ソフィーナ ホワイトプロフェッショナルなど、花王ソフィーナ各ブランドの美白アイテムの多くにカモミラETが配合されています。
また、花王キュレルの美白ラインやグループブランドであるest(エスト)の美白アイテム、インプレスIC ホワイトリターナジーNにもカモミラETが使用されています。
花王ソフィーナ公式サイトを見る
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m-トラネキサム酸
資生堂が開発した美白成分。トラネキサム酸は主に肝斑の内服治療薬(まれに外用薬)として皮膚科で処方されてきた成分ですが、このトラネキサム酸を外用向けに改良して浸透性を高め、化粧品に配合したのが資生堂です。
シミができる部位の慢性微弱炎症を抑え、メラニン合成・増殖の指令を伝える情報伝達物質のひとつであるPGE2(プロスタグランジンE2)を抑制することで、メラノサイトの働きを活性化させない機能があります。
表示名は「トラネキサム酸」です。
m-トラネキサム酸配合の美白化粧品 | |
資生堂 各ブランド
m-トラネキサム酸は資生堂が開発した美白成分。多くの資生堂ブランドの美白アイテムに配合されています。 代表的なブランドは、HAKUやホワイトルーセント、敏感肌向けにはdプログラム ホワイトニングクリアエッセンスEXなどがあります。
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トランシーノ
肝斑(かんぱん)を体の中から改善する薬として発売以来注目を集めている「トランシーノ」。第一三共ヘルスケアの美白ケアブランドです。
トランシーノのスキンケアシリーズ「トランシーノ薬用ホワイトニングシリーズ」にも、トラネキサム酸が配合されています。これは、すでに資生堂の特許が切れているため。
中でもトランシーノのフェイシャルマスクは@コスメのベストコスメアワード「シートマスク」部門で第2位に輝いたこともある人気アイテムです。
トランシーノ公式サイトを見る
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T-AMCHA(ティー・アムチャ)
資生堂が開発した卵黄や大豆などから抽出される成分で、メラノサイトにメラニンを作るよう指令を届ける情報伝達物質「プロスタグランジン」の生成を抑える働きをする美白成分です。
メラニンを作れという指令を届ける物質の発生を抑えることでメラノサイトがメラニンを作らないという、「メラニンが作られる前に元を絶つ」機能を果たしてくれます。
また、「プラスタミン」というタンパク分解酵素で肌荒れや乾燥の原因になる物質の生成を抑制する働きも併せもつため、美白ケアと同時に炎症ケア・乾燥ケアができるのが特徴的。
原材料表示では「t-シクロアミノ酸」「t-シクロアミノ酸誘導体」の名前で掲載されています。
T-AMCHA=トラネキサム酸であるという情報もあるものの、こちらは未確認です。
T-AMCHAに関する情報は現在ほとんどなく、かつてT-AMCHAが配合されていたとされる化粧品も、同じく資生堂が開発した4-MSKに切り替えられているようです。
ルシノール
「ルシノール」は、モミの木に含まれる成分をモデルにして、ポーラとクラレが共同開発した美白成分です。
もともとは黒色皮膚がんなど皮膚疾患への医療用成分としての研究から開発されました。
チロシンとチロシナーゼが結合することでメラニンの元が作られますが、チロシンの代わりにルシノールが先にチロシナーゼと結合することで、メラニンを生成することを抑える働きをします。
表示名は「4-n-ブチルレゾルシノール」となっています。
ルシノール配合の美白化粧品 | |
POLA(ポーラ)
ルシノール(4-n-ブチルレゾルシノール)はポーラの美白化粧品に配合されています。
特に、ポーラの美白といえばホワイトショットの美容液が知名度・人気ともに高く、女性誌のベストコスメに累計31回も選ばれるクオリティです。
その他のポーラブランドでも、ホワイティシモやB.A.などでルシノールが使われています。
POLA公式サイトを見る
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リノール酸S
サンスターが開発した美白成分で、紅花(ベニバナ)などから抽出される成分です。
メラニンの生成に不可欠なチロシナーゼという酵素を分解することで、メラニンの生成を抑制します。
サンスターでは「リノレックS」という名称を使用していますが、表示名はリノール酸Sです。
また、リノール酸Sには肌の生まれ変わりやターンオーバーを助ける働きもあるため、できてしまったメラニン色素の排出を促す働きもしてくれます。
リノレックS(リノール酸)配合の美白化粧品 | |
リノール酸自体は、オリーブオイルやベニバナ油など植物油脂によく含まれている脂肪酸のひとつですが、そのリノール酸に酵素処理を施してメラノサイトがある表皮に作用しやすく開発したのがサンスターです。 サンスターといえば歯磨き粉をはじめとした日用品のイメージが大きい会社ですが、スキンケアのオリジナルブランドももっています。 エクイタンス ホワイトロジーシリーズは、オリジナル開発のリノレックSとビタミンC誘導体を組み合わせてさらにそれぞれの働きを効果的に引き出した美白化粧品です。
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アルブチン
今や美白成分の代表格とも言えるアルブチン。コケモモや洋ナシなどに含まれている成分で、メラニン生成に欠かせないチロシナーゼという酵素の働きを阻害することで、メラニンの過剰な生成を抑えます。
アルブチンにはαアルブチンとβアルブチンの2種類があり、αアルブチンは江崎グリコが、βアルブチンは資生堂が開発した美白成分です。
どちらもハイドロキノン配糖体(ハイドロキノン誘導体)で、皮膚の漂白剤とも呼ばれるハイドロキノンを安定化させ、安全性がアップしたものと考えると分かりやすいですね。
美白効果でいうと、βアルブチンよりもαアルブチンのほうが効果が高いとされています。
ただし、肌に負担が少ないのはαアルブチンと言われています。表示名が「アルブチン」となっている場合はβアルブチンである場合が多いようです。
アルブチンはビタミンCとの相乗効果が大きいので、ビタミンC誘導体と一緒に配合されている美白化粧品が多くなっています。
アルブチン配合のおすすめ美白化粧品 | |
アスタリフト ホワイト(富士フイルム)
エイジングケア向けコラーゲン化粧品で大人気になったアスタリフトが、2番目に取り組んだのが美白でした。 アスタリフトホワイトは、美白有効成分「アルブチン」「ビタミンC誘導体」を配合しただけでなく、オリジナルのナノ化技術できちんと届く美白を実現しています。
敏感肌向けに開発されたものではありませんが、気軽に試せるお値段のトライアルセットがあり、手を出しやすいのがうれしいポイント。
元がエイジング対策・高保湿スキンケアから始まっているだけあって、美白化粧品でも乾燥しにくいところが評判です。
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ポーラオルビスグループの敏感肌専門ブランド「ディセンシア」の美白ライン、サエルは、2018年春のリニューアルでアルブチンがメインの美白有効成分になりました。
敏感肌ならではのシミ・くすみの原因、つまり外部刺激の影響を受けやすいこと、炎症や黄ぐすみが起こりやすいことなどを突き詰めて考えられた処方が特徴です。
店舗販売をしていないので通販限定ですが、30日間返金保証があるので試しやすいブランドです。
ディセンシア サエル トライアルキャンペーンの詳細を見る
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THREE バランシングホワイト クリアエッセンス
デパートコスメのTHREEから発売中のバランシングホワイトクリアエッセンスは、植物由来成分95%でできた美白美容液です。 美白有効成分はアルブチンを採用、炎症を鎮めるグリチルリチン酸をはじめ、シミの元になる炎症を鎮める植物エキスを豊富に配合。
医薬部外品としての効果とナチュラルであることのバランスを追求した美白美容液は、VOCEなどの雑誌でも大きく取り上げられ、美容マニアの間でも話題になっています。
THREE バランシング ホワイトクリアエッセンスの詳細を見る
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エラグ酸
エラグ酸はポリフェノールの一種で、イチゴ、ラズベリーなどのフルーツや、くるみやペカンナッツなどのナッツ類、ユーカリ、ゲンノショウコなどの植物に含まれています。ライオンが開発した美白有効成分です。
エラグ酸は、チロシナーゼの働きを直接阻害するアルブチンやリノール酸などとは違い、チロシナーゼが機能するために必要な銅イオンを奪うことで、チロシナーゼの働きを阻害するタイプの美白成分です。
同じ働き方をする美白成分にコウジ酸があります。
エラグ酸は抗酸化作用や抗炎症作用も併せもつため、美白だけでなくアンチエイジング向けの化粧品にも多く配合されています。
エラグ酸配合のおすすめ美白化粧品 | |
DHC薬用エイジアホワイトシリーズ
肌へのやさしさと効果とを追求したDHCの美白ライン「薬用エイジアホワイトシリーズ」は、美白有効成分としてエラグ酸とアルブチンを配合した美白化粧品です。
美白と気になる年齢サインを同時にケアできるコンセプトのもとに作られているので、美白化粧品の中では比較的保湿力も高め。
DHC スキンケア 薬用エイジアホワイトシリーズの詳細を見る
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ランコム ブランエクスペールメラノライザーAI
ランコムの美白ラインブランエクスペールシリーズの美容液、ブランエクスペールメラノライザーAIはエラグ酸とビタミンC誘導体のダブル美白成分を配合しています。 攻めのシミ対策向けの美容液で、ランコムのスキンケアアイテムの中でも売れ筋アイテムのひとつです。
ランコム ブランエクスペールメラノライザーAIの詳細を見る
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コウジ酸
コウジ酸は三省製薬が開発した美白成分で、エラグ酸と同じく、メラニンを生みだすチロシナーゼという控訴が機能するために必要な銅イオンを奪うことで、チロシナーゼの働きを阻害するタイプの美白成分です。
コウジ酸という名前からも分かるように、日本酒、味噌、醤油などの醸造に使われる麹(こうじ)の発酵過程で生み出される発酵代謝物質のことで、日本酒づくりを司る杜氏(とうじ)の手が白く透き通るように美しいことから美白効果があるのではないかと研究が進められました。
チロシナーゼの働きを阻害するだけでなく、抗炎症作用もあるので、美白しながらお肌の炎症をしずめる効果が期待できます。
コウジ酸配合の美白化粧品 | |
デルメッド(三省製薬)
DERMED(デルメッド)は、三省製薬の美白・ハリ対策化粧品です。 ピュールブランというビタミンC誘導体を中心としたオリジナル成分をはじめ、コラーゲンを分解してしまう原因に先まわりして阻止する成分も配合しているので、美白ケアとエイジングケアを同時にすることが可能です。
スペシャルケア向けのクリームやマスクには、さらに製薬会社の研究と技術から生まれた美白成分「コウジ酸」を配合。
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コーセー 白澄(しろすみ)XX美白美容液
2016年、コーセーから発売された「白澄XX美白美容液」は、美白有効成分「コウジ酸」を配合したホワイトニングケア美容液です。
月見草エキス、牡丹エキス、百合エキスという3つの白い花のエキスを保湿成分として配合し、白く潤いのある肌づくりをサポートしてくれます。 白澄 XX美白美容液の詳細を見る |
マグノリグナン
マグノリグナンは、モクレン科の樹皮「厚朴(こうぼく)」と呼ばれる生薬(漢方)に含まれるポリフェノールをモデルにカネボウが開発した成分です。
モクレンやコブシ、泰山木など、モクレン科の植物をマグノリアと呼びますので、名前はそこから取ったと考えられます。
マグノリグナンの働きはその他のチロシナーゼ阻害成分とは少し働き方が違っています。
マグノリグナンは、チロシナーゼが成長・成熟するのを阻害することでチロシナーゼを未成熟な状態に留め、メラニンを生みだすチロシナーゼの量を減らすというメカニズムで美白に貢献しています。
成分表示名は「5.5-ジプロビル-ビフェニル-2.2-ジオール」です。
マグノリグナン配合の美白化粧品 | |
ブランシール ホワイトニングWコンクルージョンα
赤い美白でおなじみのカネボウ「ブランシール」から、マグノリグナン配合の美白美容液「ブランシール ホワイトニングWコンクルージョンα」が発売されています。 美白有効成分であるマグノリグナンのほか、ブランシールの特徴でもある和漢植物エキスを保湿成分として配合。肌荒れを防ぎながら、白く透き通った肌へ導く美容液です。
ブランシール ホワイトニングWコンクルージョンα特集ページを見る
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ハイドロキノン
ハイドロキノンは「皮膚の漂白剤」の別名を持つほど、シミやメラニンに強力に働きかける美白成分です。その働きの強さと、成分の不安定さ、肌への刺激の出やすさなどから、かつては医療機関でのみ取り扱われていました。
化粧品の全成分表示に伴う規制緩和によって、一般の化粧品に配合されるようになったものの、配合濃度や取り扱いによく注意して使用する必要があります。
欧米では美白=ハイドロキノンというほど一般的で、チロシナーゼ抑制効果、メラニン色素還元などもっとも早く美白を実感できる成分である一方で、日本では厚生労働省の医薬部外品としての認可はおりていないため、化粧品には配合できますが、医薬部外品では配合できないという逆転現象が起きているのが現状です。
各メーカーが独自の技術により、安定型ハイドロキノンを配合した美白化粧品を開発していますが、もともと作用も刺激も強い成分ですので、敏感肌さんが使用する場合は必ずトライアルセットなどでお肌との相性を確かめてからにしてください。
ハイドロキノン配合のおすすめ美白化粧品 | |
アンプルール ラグジュアリーホワイト
美容皮膚科の院長が開発したドクターズコスメ、アンプルールの美白ライン「ラグジュアリーホワイト」は、これまで刺激が強い・安定性に欠けるとされてきたハイドロキノンの弱点を補う「新安定型ハイドロキノン」を配合しています。
ハイドロキノンをBCDACという物質で包み込むことで、安定性や安全性を大幅に向上させた「新安定型ハイドロキノン」を夜用スポット美容液に、ハイドロキノン誘導体である「アルブチン」と2種類の「ビタミンC誘導体」を朝夜用美容液に配合し、点と面のダブルの美白ケアを実現しました。
本気の美白には非常に有効ですが、肌に合うか、刺激がないかどうか、まずは確かめてみることをおすすめします。
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b.glen(ビーグレン)ホワイトケアプログラム
ビーグレンは、独自の浸透技術をもつアメリカの化粧品メーカーです。リポソームという一般的な浸透技術(ナノ化技術)よりももっと進んだ「キューソーム」という浸透技術で有効成分を安定的に肌の奥へ届ける力を持っています。
ホワイトケアプログラムでは、ビタミンC誘導体配合化粧水、高濃度ビタミンC美容液、QuSome®化ハイドロキノン配合クリームでシミやくすみにしっかりとアプローチします。
ハイドロキノンは強い成分ですので、敏感肌の場合は必ずトライアルセットでお試しを。ビーグレンでは、365日返金保証付きでトライアルセットを使用できるので、はじめてハイドロキノンを使ってみたいけれど肌に刺激がないかどうか心配・・・という場合でも試しやすいところがうれしいポイントです。
ビーグレン ホワイトケアプログラムトライアルセット(返金保証付き)の詳細を見る
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4-MSK
4-MSK(ヨンエムエスケー)は資生堂が開発した美白有効成分で、成分名は4-メトキシサリチル酸カリウム塩といいます。
皮膚の角質を軟化させる働きを持つサリチル酸の誘導体で、メラニンの生成抑制・メラニンの排出促進の両面から美白を促すことで、メラニンが肌に蓄積するのを防ぐ働きをします。
4-msk配合のおすすめ美白化粧品 | |
HAKU(資生堂)
資生堂のシミ予防に特化した美白のスペシャルブランド「HAKU」は、4-MSKを柱にm-トラネキサム酸やその他有効成分を配合した美白用スキンケア化粧品です。
特に、美白美容液の「メラノフォーカス3D」と美白シートパックの「HAKU メラノシールドマスク」は、素早く浸透する4-MSKとじっくり浸透するm-トラネキサム酸を組み合わせることで肌への浸透力を高め、有効成分を効かせたい肌の奥まですばやく届けることに成功。各コスメアワードやコスメランキングで高評価を得ています。
HAKU 特別サイトを見る
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資生堂 エリクシールホワイト
年齢とともに肌がくすんできた、紫外線ダメージが残りやすくなったなどの変化を、肌全体の美白でケアする資生堂の年齢肌美白ブランド「エリクシールホワイト」。
美白有効成分の4-MSKが配合されているだけでなく、大人肌をケアするコラーゲン等の保湿成分で顔印象までみずみずしく明るくしていく「ホワイトコラーゲン」が特徴的です。 WEB限定トライアルセットあり。
エリクシールホワイトWEB限定トライアルキャンペーンの詳細を見る
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プラセンタエキス
馬や豚など、動物の胎盤から抽出されたプラセンタエキスは、チロシナーゼの働きを阻害してメラニンの生成を抑える美白作用や、エイジングケア効果もあるとされている美容成分です。
細胞の新陳代謝を促す働きもあるため、できてしまったメラニンの排出を促進することでシミを皮膚表面に留まらせないという美白作用もあり、厚生労働省認可の美白成分に指定されています。
とはいえ、プラセンタが単独で美白有効成分として配合されることは少なく、さまざまな美容効果が期待できるプラセンタの複合作用や他の成分を補助する相乗効果に期待されている成分です。
また、「海洋性プラセンタ(または マリンプラセンタ)」や「植物性プラセンタ」と書かれたものは、海の生き物や植物に胎盤がないことから分かるように、プラセンタとは別物です。それぞれプラセンタに似た成分や働きをもつものではありますが、プラセンタ本来の効果を求めるのであれば動物性のものを選びましょう。
プラセンタ配合のおすすめ美容液 | |
WHITE’stプラセンタエキス原液(フラコラ)
プラセンタつぶのサプリメントでもおなじみのフラコラから発売中のWHITE’stプラセンタエキス原液は、豚の胎盤由来のプラセンタ美容液です。 無香料無着色、パラベン・界面活性剤・鉱物油不使用など、お肌への優しさにもこだわりつつ、シンプルにプラセンタの美容効果を実感できる美容液になっています。
プラセンタ配合のアイテムはどうしても高価になってしまうのですが、トライアルサイズは1000円以下で試せる上に、3本まで購入可能なので、最長1ヵ月半ほどおためしすることができるのも魅力です。
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リマーユ プラセラ原液(リバテープ製薬)
リバテープ製薬のリマーユ プラセラ原液は、プラセンタとセラミド配合の美容液です。 馬プラセンタと馬セラミドを高濃度で配合した愛用芸能人も多数の美容液に、新たに馬サイタイエキスもプラスされました。サイタイエキスとは、臍帯つまりへその緒のエキスのこと。
馬由来成分は非常に肌なじみがよく品質がよいことでも知られていますが、お値段はどうしてもお高めになってしまいます。 おためしキャンペーンでは1080円で高級プラセンタの実力を体験できるので、美白やエイジングケアなど気になる肌悩みに試してみる価値はアリです。
リマーユプラセラ原液おためしキャンペーンの詳細を見る
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ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド、Dメラノ)
ニコチン酸アミドは、水溶性のビタミン「ナイアシン」の一種で、別名ナイアシンアミドとも呼ばれる美白成分です。マックスファクターが開発し、Dメラノという商標を付けています。
もともとは肌荒れを改善する成分として扱われていたのですが、同時に美白作用があることに着目したマックスファクターが研究を進め、厚生労働省から美白有効成分としての認可を受けるに至りました。
ニコチン酸アミド(Dメラノ)の働きは、その他の美白有効成分と少し違ったアプローチをします。メラノサイトで生成されたメラニン色素は表皮細胞に受け渡され、ターンオーバーを経て皮膚の表面に現れ、細胞の代謝とともに排出されていきますが、ニコチン酸アミドはその表皮細胞にメラニンが受け渡されるのを抑制する「メラニン移送抑制」というシステムで、メラニンが表面化することを防ぎます。
メラニン色素そのものの生成を抑制するものではないため、メラニンの生成に働きかける美白成分との相乗効果でシミやそばかすを予防することが期待されます。
ニコチン酸アミド配合の美白化粧品 | |
SK-Ⅱ(マックスファクター)
SK-Ⅱの美白・ホワイトニングシリーズには、美白有効成分としてニコチン酸アミド(Dメラノ)が採用されています。(アイテムによってはビタミンC誘導体を配合しているものもあります) もちろんSKⅡの代名詞でもあるピテラも一緒に配合されているので、しっかり保湿ケアをしながら美白対策ができるアイテム揃いです。
美白美容液は、ホワイトニング パワースポッツスペシャリスト、ジェノプティクス オーラエッセンス、ジェノプティクス スポットエッセンスなど数種類あるので、肌の状態や悩みにあわせて美容部員さんに相談してみましょう。
クリームや化粧水との相乗効果でより美白効果が高まるので、ライン使いがおすすめです。
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エナジーシグナルAMP
大塚製薬が開発したエナジーシグナルAMPは、肌の奥の母細胞のエネルギー代謝を高め表皮細胞のターンオーバーを正常化させることで、できてしまったメラニンの排出を促し、シミやくすみとしてメラニン色素が表皮に居座ってしまわないように肌を整える働きをする美白成分です。
エナジーシグナルAMPというのは大塚製薬の商標で、成分名はアデノシン‐リン酸二ナトリウムになります。
エナジーシグナルAMP配合の美白化粧品 | |
インナーシグナル(大塚製薬)
大塚製薬の美白化粧品「インナーシグナル」には、ほとんどのアイテムに美白有効成分としてエナジーシグナルAMPが配合されています。 母細胞の代謝を高め、表皮のターンオーバーを正常化させてくれるエナジーシグナルAMPは、気になるシミやくすみをケアするだけでなく、お肌そのものを健康な状態に導いてくれます。
洗顔後いちばんにリジュブネイトエキス(美容液)を使ってから、リジュブネイトローション(化粧水)、リジュブネイトミルク(乳液)、リジュブネイトクリーム(クリーム)という順番に重ねていくインナーシグナル独自のお手入れ法になっています。
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敏感肌さんにおすすめの厳選美白スキンケア化粧品
美白化粧品も、美白有効成分も、これだけたくさんあると結局どれを使ったらいいんだろう?と迷ってしまいますよね。
「これ使ってみたい」と思うブランドやアイテムに出会えたら、まずはトライアルセットやサンプルでお肌に合うかどうかを確かめて問題なさそうであれば、その美白化粧品をまず2~3ヶ月使ってみてください。
アイテムにもよりますが、変化や効果を実感できるのに2~3ヶ月は必要だといわれています。
もし、2~3ヶ月経ってもいまひとつ効果が感じられない場合は、今のお肌の悩みに対してその美白成分がうまく機能していない可能性があります。
その場合は、他の美白成分配合のアイテムに切り替えてみてください。
とはいえ、おそらく敏感肌さんの場合は、これまでに美白化粧品を使ってみてお肌に合わなかった、乾燥がひどくなってしまった、という経験がある人も多いはず。
新しい美白化粧品に挑戦するのって少し勇気がいりますよね。
伊藤羊子も、かなり乾燥肌寄りの敏感肌ですので、これまでにいくつも美白化粧品を試しては失敗してきたひとりです。
安心して使える美白コスメってどれ?おすすめがあったら教えて!という声もよく聞きます。
そこで、「美白化粧品を使ってみたいけど、まずどれから手をだしたらいいのか分からない」「敏感肌でも安心して使える美白化粧品を知りたい」という人のために、2ブランドの美白コスメを厳選しました。
どちらも美白効果だけでなく非常にお肌へのやさしさを追求して作られているので、まず美白を始めてみたいという人にはオススメしやすいブランドです。
ただし、すべての人の肌質に合うとは限りませんので、まずはトライアルセットでお肌との相性を確認することはお忘れなく!
敏感肌のスキンケア研究所「特に」おすすめの美白化粧品 | |
ディセンシアはポーラオルビスグループの敏感肌専門ブランド。「サエル」はディセンシアの美白ケアシリーズです。 ディセンシアのいちばん大きな特徴は、クリームに採用された独自技術「ヴァイタサイクルヴェール」によって、肌の上にもうひとつのバリア膜を作ることで外部刺激からお肌を守ってくれることです。 つまり、サエルは敏感肌の大敵である外部刺激をブロックしながら同時に美白ケアができるので、これまで美白化粧品で失敗した経験がある人も試してみる価値があると思います。 ディセンシアサエルのお手入れは
の3ステップです。 厚生労働省認可の美白有効成分のほかにも、ポーラ研究所オリジナル開発のエスクレシドやデイリリー花発酵液、ムラサキシキブエキスなど、有効成分の働きを助けたり相乗効果をもたらしたりする成分が配合されています。 2018年春のリニューアルでは、肌ストレスがシミを加速させている点に着目した新成分が追加されました。(→ 詳しくはこちら) 約10日間試せるトライアルセットあり、使用後も返品可能な30日間返金保証あり、という敏感肌ブランドならではのきめ細かい対応も安心です。 ディセンシア サエル トライアルキャンペーンの詳細を見る |
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HANAオーガニックは石油由来成分を排除し植物の力で肌本来がもつ再生力を高める国産オーガニックコスメです。 シミやくすみのは本来、お肌の防衛本能によるもので、お肌そのものが健康であれば新陳代謝によってシミもくすみも自然に排出されていきます。 また、2016年はさらにオーガニック業界初の100%植物由来成分でできたホワイトニングアイテムが登場しました。 HANAオーガニックのアイテムには、厚生労働省認可の美白有効成分は配合されていませんが、新美容液に配合のアーティチョークエキスに含まれる「シナロピクリン」には、「アルブチン」の5倍ものメラニン生成抑制効果があるとされています。 ビタミンC誘導体配合のスポットクリームも発売され、オーガニックながらも医薬部外品で美白が可能になりました。 お肌に強い美白成分を使うのはちょっと怖い、という人や、石油由来成分はなんとなく避けたい、というナチュラル派さんにも安心してオススメできる美白化粧品です。 5アイテム試せるトライアルセットの詳細を見る
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ディセンシアサエルとHANAオーガニックは、伊藤羊子が個人的に気に入って使い続けている美白化粧品でもあります。
これまでいろいろな美白アイテムを試しては、刺激があったり酷く乾燥してしまったりで使い続けられなかったのですが、このふたつは継続的に使えて、かつ効果が実感できたものです。
個人的には非常にいい化粧品だと感じていますし、友人にも自信をもってオススメしてはいますが、どんなにいいものであってもすべての人に合うとは限らないのが化粧品の難しいところです。使ってみる場合は、肌質に合うかどうかをトライアルセットで試してから考えてみてくださいね!
雪肌精やアルビオンスキンコンディショナー、ハトムギ化粧水は美白化粧品じゃないの?
美白化粧品といえば何を思い浮かべる?と聞いたら、雪肌精、アルビオンのスキコンことスキンコンディショナー、ドラッグストアでおなじみのナチュリエハトムギ化粧水などを挙げる人も多いのではないでしょうか。
この3つは、@コスメの美白クチコミランキングでも常に上位にランクインしている人気アイテムでもありますし、美白コスメとしての知名度も評判も高いといっていいかもしれません。
コーセーの雪肌精はハトムギを中心に和漢植物エキスを配合したスキンケアシリーズで、30年以上に渡って愛され続けているロングセラー化粧品です。雪肌精の深い青色のボトルはすっかりおなじみですよね。
雪肌精のローション(化粧水)に配合されている薬用成分(有効成分)はグリチルリチン酸ジカリウムで、「肌荒れを防ぐ」という効果効能があります。が、グリチルリチン酸ジカリウムには美白の効能はありません。
そのため、雪肌精の化粧水は美白化粧品ではないといえます。
ただし、雪肌精の化粧水以外のアイテムには美白有効成分として認可されているビタミンC誘導体が配合されているので、雪肌精シリーズは美白化粧品として周知されているのは間違いではありません。
スキコンの名前でおなじみのアルビオン薬用スキンコンディショナー エッセンシャルもまたハトムギエキス配合で肌荒れや乾燥からお肌をやさしく守り、お肌の透明感を高めてくれる化粧水として知られています。
が、スキコンに配合されている薬用成分も雪肌精のローションと同じくグリチルリチン酸ジカリウムです。
美白アイテムとして人気があるスキコンですが、厚生労働省認可の美白成分は配合されていません。そのため、「薬用化粧水」であってもその効能は「肌荒れを防ぐ」ものであって、「美白」ではないため、スキコンは正しくは美白化粧品とは呼べないのです。
では、プチプラコスメとして大人気のナチュリエのハトムギ化粧水はどうでしょうか。
こちらも美白ランキングに名を連ねることが多い化粧水ですが、全成分は以下のようになっています。
水、DPG、BG、グリセリン、グリチルリチン酸2K、ハトムギエキス、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、エタノール、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン、プロピルパラベン
ナチュリエのハトムギ化粧品には、厚生労働省認可の薬用有効成分は配合されていません。
つまり、薬用(医薬部外品)ではないので効果効能を謳うことはNGですし、美白有効成分も配合されていないので、美白化粧品とは呼べないと言えます。
ただし、雪肌精、スキコン、ハトムギ化粧水に共通して配合されている「ハトムギエキス(≒ヨクイニンエキス)」には、昔から多くの美肌効果があるとされてきました。
実際にハトムギエキス配合の化粧品を使用して肌が明るくなった、くすみが抜けて白くなったというクチコミは多く見られます。
ハトムギエキスは厚生労働省認可の有効成分ではありませんが、実際には抗炎症作用のある成分やうるおいを高めるアミノ酸類が豊富なことが分かっており、新陳代謝や免疫力を高める働きも優れている美容成分のひとつです。
肌の炎症を抑えて赤みを防ぎ、うるおいを保って肌のキメを整え、新陳代謝を正常化してメラニンの排出を促してくれることから、「肌が白くなった!」「くすみが抜けた!」というクチコミが多くみられるのも不思議ではありません。
植物エキスの働きには、いまだ科学の力で証明されていないものも多くあります。
それでも、昔からおばあちゃんの知恵や民間療法、あるいは漢方などで受け継がれてきたものにはなんらかの「実感としての効果」があるものです。
エビデンス(科学的根拠)のないものに対して厚生労働省の認可が下りないのは、安全性や効果を担保するためには当然のことです。
かといって、ハトムギエキスをはじめとした、古くからお肌にいいと伝えられている「伝承的に効果があるといわれてきたもの」をバッサリ切り捨ててしまうのはもったいないことだと思いませんか?
厚生労働省認可の美白成分が配合されていない化粧品を、美白化粧品と呼べるかどうかという点においては「NO」ですが、認可されていなくても美白のお手伝いをしてくれる成分はたくさんあります。
そういった成分やアイテムを上手に取り入れることで、より透き通った白い肌を手に入れられるかもしれません。
何よりも大切なのは「肌に刺激がないかどうか」「今の肌悩みに合っているかどうか」だということを忘れずに、自分にとってベストな選択をしてくださいね。
美白化粧品を使っても効果が実感できない・・・そんなときは?
2~3ヶ月の間ひとつの美白化粧品を使ってみて、お悩みが改善する兆しが見られないようであれば、他の美白成分が配合された美白化粧品に切り替えてみましょう。
お肌の状態やシミ・くすみの原因によっては、別の成分のほうが有効に働く場合もあるからです。
すでに濃く大きくなってしまったシミに対してのケアは化粧品やスキンケアだけでは改善するのが難しいことも。
どうしてもシミを消したい場合は、医療レーザーなどの医療行為にも目を向けてみてください。
医療レーザーは多くのシミ対策に有効な手段ですが、皮膚そのものがトラブルを持っていたり刺激を受け続けたりしていれば、また同じ場所にシミができてしまう場合もあります。
それは、本来シミ自体が肌の防衛機能によって作られているためです。
悩みのタネである目立つシミだけに意識が集中してしまいがちですが、その部分の細胞自体を健やかな状態にしてあげることが再発を繰り返さない美白対策の大切なポイントです。
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