紫外線が肌に及ぼす影響は、単に日焼けだけにとどまらないことはご存じでしょうか。
シミや乾燥、肌の老化など、さまざまな肌悩みが紫外線の影響によって引き起こされています。
ですから敏感肌の人にとって、紫外線対策(UVケア)はとても大切なことなのですが、一方で敏感肌だとは肌に合う日焼け止めアイテムを見つけることもなかなか大変だったりします。
敏感肌のみなさんは、実際どんなふうに日焼け止めを使ったり選んだりしているんだろう?
どんなことで困っているんだろう?
そこで、今回100人の敏感肌さんを対象にアンケート調査を行いました。
もくじ
今回アンケートにご協力いただいた敏感肌さんの傾向
まず最初に、今回アンケートにご協力くださった方たちの敏感肌の傾向についてまとめました。
敏感肌とひとことで言っても、もともと肌質が弱くて通年困っている方から、季節によって敏感になる人、体調などの影響を受けて敏感肌になる人などさまざまです。
今回アンケートに答えてくださった方のうち、24名は常に肌が敏感だと感じている敏感肌さんです。
それ以外の方は、常にではないけれど季節の変わり目であったり、生理前・生理中に肌荒れしやすかったり、ストレスや睡眠不足から肌がピリピリしたりする「ゆらぎ肌系敏感肌さん」だということが分かります。
また、特に花粉の季節がつらいという声や、食生活が乱れたときに肌が荒れるといった声もみられました。
半数以上の人が年間を通してUVケアをしている
敏感肌の人たちが日々のスキンケアにUVケアアイテム(日焼け止め、UVケア効果のある化粧下地などを含む)を使う頻度を調査しました。
その結果、半数以上の人がほぼ毎日、年間を通して何かしらのUVケアアイテムを取り入れていることが分かりました。
一方、紫外線が気になる季節だけ、レジャーなどのときだけ、というように、通年ではないけれど必要だと思う時だけ付けっている人も合計で35%にのぼりました。
それでは、敏感肌のみなさんが特にUV対策を意識している季節はいつなのでしょうか。
日焼け止め・UVケアに力を入れる季節はいつ?という質問では、圧倒的に夏は注力する!という回答が多くなりました。
続いて春、日差しが強まるのとともに紫外線対策を意識し始めるのが分かります。
秋や冬はUVケアに対する意識が薄まる傾向です。
通年意識しているという回答が26人と想像より少なめだった一方で、上の質問では63%の人がほぼ毎日UVケアを取り入れている傾向にあります。
これは自分から積極的にUVケアアイテムを取り入れようとしなくても、化粧下地やファンデーションなどにUV対策機能が含まれているからではないかと推察することができます。
敏感肌さんの選ぶ日焼け止めの傾向・基準は?
敏感肌さんが実際に使用している紫外線対策アイテムは、どういったものが多いのか調査しました。
結果として、クリームタイプのものを選ぶ人が多いことが分かりました。
後述の「日焼け止めに対する悩み」の中で、「日焼け止めを塗ると肌が乾燥する」という声が多かったことから、軽い質感のタイプよりもクリームタイプが選ばれる傾向が高い可能性がみられます。
また、メイクアップアイテムにUVケア効果があるものも多く、敏感肌さんも多数そういったアイテムを活用しているようです。
特に、化粧下地に紫外線ケア効果があるものを使っている人が多いという結果になりました。
この質問では、日焼け止めを選ぶときに重視する基準を上位3つまで選んでもらいました。
SPF値、PA値の高さという機能的な面が上位になったのとともに、敏感肌向けかどうかを意識している人が多いことが分かります。
さらに、口コミ・評判、ブランド・メーカーのイメージを重視する傾向もあることが分かりました。
購入しやすい、継続使用しやすい価格もやはり重要なポイントのようです。
その他の意見では、「子供を抱きかかえたり触れている時間が多いので、子供の皮膚についても問題ないか」「ニオイがきつくないか」「石けんで落とせるタイプのものか」「白浮きしないか」などを気にするという声がありました。
敏感肌さんたちは日焼け止め選びに悩んでいる…
次に、日焼け止めを使う上での悩みや困っていることについて質問しました。
日焼け止めは肌が乾燥するものが多くて困る…4割ほどの敏感肌さんがそんな悩みを持っているという結果になりました。
続いて、塗っても効果があるのか実際のところ分からないという声が多く、自由筆記の回答と合わせると「塗り直すタイミングが分からない」「塗り直さないといけないのは分かっているけれど、なかなかできない」といった悩みが重なっていることが分かります。
この質問の自由筆記欄は、当アンケートの中でもいちばんアツく、さまざまな悩みや困りごとが寄せられました。
その一部をご紹介します。
- 肌に合わないものが多く、日焼けは防止できても肌荒れの原因になったりするので悩んでいます。
- 肌に合うか確認したいのにミニサイズのものがない!お手頃価格で、かつ、敏感肌でも大丈夫な優しい成分のものがあるといいなと思います。
- ベタベタするものが多いのに、肌は乾燥したりつっぱったりするので困っています。
- こまめに塗り直さないといけないことに負担を感じます。
- 肌に優しそうな日焼け止めは値段が高い…。
- 日焼けをするとブツブツができてしまうくらい敏感肌なのですが、日焼け止めの使用感は独特で好きではありません。我慢して使っています。
- 日焼け止め効果が高い(SPF値、PA値)ものほど肌が乾燥してしまいます。普段使いのものはともかく、外遊びやレジャーに耐えられるもので肌に合うものがない。
- 肌に合わないものが多いので、新しいものを試すのにビクビクします。
- 成分が良好そうなものを選ぶと白浮きが激しい、白浮きしないものは成分が心配なものが多く、使うのに躊躇する。
肌に合うかどうかの不安、肌に合わない不満、ニオイや使用感に対する不満、効果が本当にあるのか実感できていない、こまめに塗り直すなんてできないので結局日焼けしてしまう、などなど、さまざまな声が寄せられました。
敏感肌の場合特に、肌に合うものを見つけること、それが価格・機能・使用感のバランスが取れているか、という部分が非常に悩みのタネになっていることが分かりました。
日焼け止め以外のものでも紫外線対策している人多し
日焼け止めなど、肌に直接塗る・付ける以外のもので、紫外線対策をしているかどうかもたずねてみました。
複数回答可の設問で、日傘、帽子、長袖の服で紫外線対策をしている人が50人を超えました。
肌に直接つけるもの以外でも、なんらかの形で紫外線対策を意識している人が多いことが分かります。
約半数の人が紫外線対策と同時に美白ケアをしている
紫外線対策をするのと同時に、美白ケアもしているか?という質問では、51%の人が「はい」と答えました。
日焼けしたくない、白い肌でいたい、という願望をもつ人が半数に上ることが分かります。
「いいえ」と答えた人の中でも、「本当はきちんと美白ケアをしたいけれど、肌に合う美白化粧品がなくてできない」という意見もありました。
美白化粧品を使っている人の中で愛用されているアイテム1位は、化粧水でした。
1アイテムだけ美白化粧品を使っている人、美白コスメをライン使いしている人など、さまざまなタイプに分かれるようですが、美白化粧品選びも日焼け止め選びと同様、敏感肌ゆえに苦労している人が多いようです。
調査のまとめ
今回の敏感肌アンケートでは、以下のようなことが分かりました。
- 半数以上の敏感肌さんが通年UVケアを意識しており、特に春夏が気になる人は75%以上
- SPF値・PA値の高さや敏感肌向けかどうかを重視して日焼け止めを選んでいる
- 日焼け止めを使うと肌が乾燥(肌荒れ)するので悩んでいる
- UVケアと同時に美白ケアをしている人は約半数
【調査概要】
調査方法:インターネットによるリサーチ
調査地域:全国
調査対象:敏感肌の女性100人
調査時期:2019年6月17日~18日
当サイト敏感肌のスキンケア研究所では、敏感肌さんのUV対策や美白に関する記事もたくさん掲載しています。
敏感肌だから困っている、なかなか積極的なケアができない、などの悩みの参考になる記事があるかもしれません。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
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