どれだけ紫外線対策に気を付けていても、ふと気付くとシミができていた!ショック!という経験はありませんか?
新しくシミができると、鏡を見るたびにそこばかり気になってしまうもの。
できるだけ早くなんとかしたいですよね。
肌荒れのときにチョコラBBなどのビタミン薬を飲んでケアするのは有効な手段のひとつですが、同じようにドラッグストアでシミ対策の飲み薬が売られているのはご存じでしょうか。
テレビでも、トランシーノやハイチオールホワイトなどシミ用飲み薬のCMが流れているので、聞いたことがある人も多いかもしれません。
このページでは、ドラッグストアやネット通販で買える市販のシミ対策飲み薬について、おもな成分や実際に購入したシミ用飲み薬の比較結果などをまとめました。
もくじ
医療現場で処方されているシミ用内服薬
病院(美容皮膚科など)でシミを治療する場合、内服薬として
- L-システイン(ハイチオールなど)
- ビタミンC(シナールなど)
- トラネキサム酸(トランサミンなど)
これらの飲み薬が処方されます。
L-システインはアミノ酸の一種で、肉や魚、小麦、ナッツ類などの食品にも含まれています。
代謝を高めて肌のターンオーバーのサイクルを正常化するはたらきがあるので、肌表面に留まったメラニン色素(つまりシミのこと)を追い出すのに役立ちます。
また、L-システインには、メラニン色素の生成を抑制したり、すでに生成されたメラニン色素を黒色から無色へと還元したりするはたらきがあります。
ビタミンCと一緒に摂取することで、L-システインはより効果を発揮しやすくなります。
一緒に処方されることが多いのはそのためです。
ビタミンCはL-システインを助けるだけでなく、高い抗酸化作用でメラニンの生成を抑えてシミそばかすを防ぐはたらきがあります。
また、ビタミンCは体内でコラーゲンを作るときに欠かせないビタミンですし、美容にもっとも深い関わりのある栄養素のひとつです。
L-システインとビタミンCのシミへのはたらきは「ハイチオールC」のエスエス製薬の公式サイトの解説が分かりやすいので、さらに詳しく知りたい場合はこちらをどうぞ。→エスエス製薬 シミに効く3つの作用
トラネキサム酸はシミの中でも主に頬に左右対称にあらわれる肝斑の治療に用いられる成分です。
トランシーノという肝斑治療薬が市販されるようになって、広く知られるようになりました。(トランシーノは美容皮膚科等で処方されるトランサミンと同じ製薬会社が作っています)
医師の方針によってはL-システイン、ビタミンC、トラネキサム酸の他に、ビタミンEを追加したり、漢方と組み合わせて使ったりするところもあります。
市販のシミの飲み薬は病院で処方される薬と同じ成分が入っています
市販の美白用飲み薬の成分構成を調べてみると、メーカーによって多少違いはあるものの、ほとんどの市販シミ用飲み薬も病院で処方される薬と同じく、L-システインとビタミンCを組み合わせて作られています。
主な商品名は
- チョコラBBホワイト
- ハイシーホワイト
- シナールホワイト
- トランシーノ ホワイトC
- ハイチオール
などです。
その他にもさまざまなメーカーやドラッグストアのオリジナルブランドのシミ用飲み薬があります。
いずれも第3類医薬品なので、サプリメントではなく「薬」として販売されています。
これらのシミ用飲み薬は、処方箋がなくてもドラッグストアやネット通販などで購入できます。
健康保険で自己負担額が少なくなる処方薬よりやや割高ではあるものの、病院の長い待ち時間のストレスがなく手軽に手に入れられるので、シミが気になり始めたけれど病院に行くというまでは・・・という場合には嬉しい存在です。
L-システインの配合量は160㎎~240㎎、ビタミンC配合量は100mg~1,000㎎とメーカーによって多少違いがあります。
L-システインとビタミンCの配合量以外にも、1日2回タイプと1日3回タイプ、その他の成分を配合して相乗効果を高めているものなど、さまざまです。
お値段にも違いがありますので、買いやすさや続けやすさ、ブランド名、成分量など、何にこだわるかによってベストな選択は変わってきます。
伊藤羊子が市販のシミ用飲み薬4種類を比較してみました
実際に市販のシミ対策飲み薬を購入して、どんな違いがあるのか、それぞれの特徴を比較してみました。
我が家の近くにあるドラッグストアには、
- ハイチオールCホワイティア
- トランシーノ ホワイトC
- ドラッグストアチェーンのオリジナルブランド(成分はハイチオールCホワイティアとほぼ同じ)
- あまり聞いたことがないブランドのもの
と4種類ほど置いてありました。
ドラッグストアの規模にもよると思いますが、成分内容が似たり寄ったりではあるので、有名どころ全部取り揃えている店舗は少ないかもしれません。
ここでは、ハイチオールCホワイトとトランシーノホワイトCを選びました。
もう少し別のものも比べてみたかったので、ネット通販で購入できるシミ市販薬を2種類買ってみました。
テレビ通販でもおなじみのキミエホワイトと、ロスミンローヤルです。
- ハイチオールCホワイティア
- トランシーノ ホワイトC
- キミエホワイト
- ロスミンローヤル
というわけで、この4種類を比較して大まかに違いをまとめたのがこちら ↓
ハイチオールC ホワイティア |
トランシーノ ホワイトC |
|
L-システイン | 240mg / 1日 | 240mg / 1日 |
ビタミンC | 500mg / 1日 | 1,000mg / 1日 |
その他特徴 | パントテン酸カルシウム (ビタミンB5) |
コハク酸d-α-トコフェロール (天然型ビタミンE)リボフラビン (ビタミンB2)ピリドキシン塩酸塩 (ビタミンB6) |
1日〇回 | 1日2回 (2錠 / 1回) |
1日2回 (3錠 / 1回) |
お値段 | 4,860円 (120錠=30日分)1日あたり 162円 |
2,808円 (180錠=30日分)1日あたり 93.6円 |
キミエホワイト プラス |
ロスミンローヤル | |
L-システイン | 240mg / 1日 | 160mg / 1日 |
ビタミンC | 500mg / 1日 | 180mg / 1日 |
その他特徴 | パントテン酸カルシウム (ビタミンB5)リニューアルで L-システイン増量 |
9種類の生薬
22種類の有効成分配合 国内唯一のシワ改善飲み薬 |
1日〇回 | 1日3回 (3錠 / 1回) |
1日3回 (3錠 / 1回) |
値段とコスパ | 2,108円 (93錠=31日分) ※ 初回特別価格 送料700円 合計2,808円1日あたり 90.5円 |
4104円 (270錠=30日分) ※ 初回特別価格(美容液セット) 送料込1日あたり 136.8円 |
おおまかに違いを表にしていますが、これだけでは少々言葉足らずな部分がありますので、さらに詳しい内容は以下の比較を読んでみてください。
L-システインとビタミンCの配合量ではトランシーノホワイトがイチバン
L-システインの配合量では、ロスミンローヤル以外の3つは240mg配合でした。
ロスミンローヤルのL-システイン配合量は160mgと他より少ないのですが、その代わりシステインの原料でもあるDL-メチオニンが100g配合されています。
メチオニンとシステインの関係の詳細はこちらが参考になります。→システインは体内でメチオニン(必須アミノ酸の1種)から合成される
ビタミンCの配合量は、トランシーノホワイトCが1000mgとダントツの多さでした。
ただし、ビタミンCは体内に留まる時間が短く、体に必要ない分はほんの数時間で尿として排泄されてしまいます。
一度にたくさん摂るよりは、こまめに、そして毎日摂ることが大切です。
また、薬やサプリメントで補うだけではなく、野菜や果物からのビタミンC摂取も意識したいところです。
飲みやすさではハイチオールCホワイティアがイチバン
4種類とも、錠剤の大きさはほぼ同じくらいです。
ハイチオールCホワイティアとトランシーノホワイトCがやや小粒でしょうか。
いずれにしても、普通に飲み込める程度の大きさです。
ハイチオールCホワイティアは「1日2回、1回分は2錠」と、回数&1回分の量がいちばん少なくて済みます。
市販のシミ対策薬は飲んですぐに効果が表れるわけではなく、しばらく飲み続けることが大切なので、「飲む回数・量が少なくラクであること」という点ではハイチオールCホワイティアが優勢でした。
お値段ではキミエホワイトがイチバン
成分の内容を考えず、単純に1日あたりの値段でいえば、比較した4つの中では1日90.5円のキミエホワイトがもっとも安かったです。
ただしこれは、初めて買う人向けのキャンペーン価格なので、続けて購入したい場合は少々お値段が上がります。
(ずっとキミエホワイトを飲み続けたい場合は、定期購入にすると少しお得に購入できますよー、という案内が商品と一緒に届きました)
ロスミンローヤルは、ロスミンリペアクリームというシミ・シワ用クリームとのセットでのキャンペーンで購入したので、ちょっと比較しづらくなってしまいました。
飲み薬+美容クリームのふたつで体の内と外からシミをケアできるのに、ハイチオールCホワイティアよりちょい安なので、実はかなりお得でした。
飲み薬単品なら、キミエホワイトと同じくらいのお値段です。→ロスミンローヤル単品のキャンペーンはこちら
ロスミンのキャンペーンは定期購入に申し込んだ場合の初回限定価格になっていて、2回目以降は通常の30%以上お得な価格で自動的に送られてきます。
必要ない場合は次回発送の10日前までに電話で解約できます。(通販の定期購入にありがちな「最低〇回は必ず」という縛りがなく1回でも解約できるので良心的です)
ハイチオールCホワイティアとトランシーノホワイトCは、今回はどちらも定価での購入でしたが、ドラッグストアで安売りになっていればお得に買える可能性があります。
これ以外のあまり知られていない製薬会社の同じようなシミ薬や、ドラッグストアのオリジナルブランドのものであれば、もっと安い場合も。
(ただし、有効成分の配合量が少ないものもあるので購入前に確認必須です)
成分内容との兼ね合いもありますし、安売りのドラッグストアを探している時間がない、通販の荷物を受け取るのが面倒、などなど店頭で買うのと通販で買うのとどちらがよいかは生活スタイルによって分かれるので、単純に値段で比べるだけでは満足度に繋がりにくいかもしれません。
その時々で安く手に入るものを選んだり、都合のいい購入方法を選んだり、お財布的にも買い方的にも続けやすいものを選ぶのがベストではないかと思います。
その他の成分とコンセプトではロスミンローヤルがイチバン
L-システインとビタミンCの配合量では他と比べてパッとしないロスミンローヤルですが、全体の配合内容を見ると他のシミ飲み薬とは大きくコンセプトが違っています。
ロスミンローヤルはシミを治すだけでなく、シワ対策の薬としての側面も持っています。
いま現在、小じわにも効く市販の医薬品は国内唯一ロスミンローヤルだけです。
L-システインとビタミンCの他、ローヤルゼリーや9種類の生薬を組み合わせて血行を高め、肌のターンオーバーを促し、シミを排出しやすい肌状態を作ってL-システインやビタミンCの作用をサポートしてくれます。
シミの悩みがある肌は、イコールそれだけ紫外線のダメージを受けている肌だということです。
小ジワの主な原因は乾燥ですが、その乾燥もじつは紫外線ダメージの影響を大きく受けています。
紫外線のダメージを受ける→コラーゲンやセラミドなど肌のうるおいと弾力を保つ成分が減少する→乾燥する→さらに紫外線ダメージを受けやすくなるという図式です。
紫外線量が急に多くなる時期の春先の肌や、夏の終わりの紫外線ダメージが蓄積した時期の肌は、シミだけでなくシワができやすい状態でもあるのです。
(しかもその紫外線ダメージを実際に実感するようになるのは、紫外線を浴びた数ヶ月後以降だったりするので厄介です)
シワもシミと同じく、見た目年齢をグッと上げてしまう要因のひとつですから、なるべく早い段階で対処しておきたいですよね。
肌の代謝が低下し紫外線ダメージを受けやすくなった年齢肌だからこそシミが気になり始めるという側面もあり、シミとしわの両方を同時にケアできるというのは、ある意味とても理にかなっています。
シミ・小じわケア用の美容クリームと一緒に使うことで、体の内と外から対策を!というキャンペーンがあるのも、他より一歩踏み込んでいて良いと思いました。
→ ロスミンの飲み薬+薬用クリームのキャンペーンサイトはこちら
トランシーノやキミエホワイトにも同シリーズの化粧品・薬用化粧品があるのですが、ロスミンのように同時に購入するとお得になるようなキャンペーンは今現在ないようです。
体の中からシミをケアする市販の飲み薬 まとめと個人的ベストブランド
市販のシミ対策飲み薬は、処方せんがなくてもドラッグストアなどで購入できるので、体の中からのセルフケアを手軽に始められる嬉しい存在です。
メーカーによって多少違いはあるものの、ほとんどの市販シミ用飲み薬も美容皮膚科などで処方される薬と同じく、L-システインとビタミンCを組み合わせて作られています。
有効成分の配合量や、相乗効果を狙った「その他成分」は、メーカーによって多少違いがあります。
価格も1ヶ月分3,000円弱~5,000円弱と開きがあるので、手に入れやすさや内容の充実度と照らし合わせて、納得できるものを見つけてみてください。
個人的には、シミと小じわの体内ケアをひとつでできる「ロスミンローヤル」がよいと思いました。
ロスミンローヤルはシミ用飲み薬であるのと同時に、現在小じわにも効く国内唯一の市販の飲み薬です。
年齢的に「シミ対策」と「しわ対策」両方が必要だということもありますが、シミが気になる肌=紫外線ダメージが蓄積した肌であり、紫外線ダメージが蓄積した肌=乾燥しやすくシワができやすい肌だからです。
比較するために買った4種類のシミ用飲み薬がいま手元にあるので、しばらくはこれを消費していこうと思いますけど、次にまた新しく買うときは多分ロスミンローヤルを買います。
体の中と外から同時にケアをする、というコンセプトで、内服薬と薬用美容クリームがセットでお得に購入できるのも良かったです。
→ ロスミンの飲み薬+薬用クリームのキャンペーンサイトはこちら
※ 定期購入申し込みでの初回特別価格ですが、〇回継続必須という縛りがないので、続けたいと思わない場合はいつでも解約OKです
ともあれ、美白用飲み薬は飲んですぐに効果があらわれるわけではなく、しばらく飲み続けて様子をみることが大切です。
まずは始めてみること、そして続けること。
2~3ヶ月先の肌の変化を楽しみに、コツコツ積み上げていきましょう!
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