そのテカり、本当に脂性肌?インナードライを改善して化粧崩れしない肌を手に入れるために必要なこと

こんにちは、コスメコンシェルジュの伊藤羊子です。

寒さと空気の乾燥が厳しい冬と比べると、気温と湿度が高い夏は汗も皮脂も出やすく肌にうるおいを保ちやすいので、敏感肌さんや乾燥肌さんにとってはホッと一息つける季節です。
美白したいけど刺激が強い!肌に合うUVケアアイテムが見つからない!など、別のお悩みが増えるシーズンですが^^;)

日差しが強くなってきて、梅雨を迎える頃からよく聞くようになるお悩みは「脂性肌で肌がテカって困ってるんです」という、皮脂が出にくい伊藤羊子にしてみればちょっとうらやましい内容に変わります。
また、冬場でも同じお悩みを暖房がよくきいた職場で働いている人からも聞くことがちょくちょくあります。

でも、20代半ば以降の方から「脂性肌で困ってるんです」と聞いた場合、何よりまずインナードライを疑います。

もともと脂性肌であったり、男性ホルモンが多くなって脂性肌になったりしていることも もちろん無いわけではありませんが、本人は脂性肌だと思っているけれども実はインナードライが進んでいる場合が多いんです。

>>いいや違う、皮脂を!皮脂を今とにかくなんとかしたいんだ!という人には、皮脂を抑制する新しい薬用成分が認可されたよ!というこちらの記事がおすすめです。<<

さて、「インナードライ」という言葉は雑誌やテレビなどでもよく取り上げられ、もうほぼ一般的といってもいいくらい広く知られています。
inner dry の文字が示すとおり、内側が乾燥した肌のことです。
乾燥性脂性肌といわれることもあります。

気候に合わせて汗や皮脂が出やすくなると肌表面のうるおいは保たれやすくなる一方で、エアコンによる空気の乾燥や風の直撃、屋内と外の気温差などの影響は肌にとっては過酷です。

さまざまなダメージからインナードライに陥っていても、皮脂がどんどん作られて場合によってはテカるくらいですから、本人は自分の肌が乾燥していることに気付きにくいどころか、まさか自分の肌が乾燥しているとは思いもよらず、通常より念入りに皮脂を落とすケアをしていることも少なくありません。

その場合、知らず知らずのうちにどんどん乾燥を悪化させてしまっていることになりかねないので、できるだけ早く間違ったケアを止めて本来あるべき肌の状態を取り戻してほしいと思います。

「もうテカりたくない・・・」という人はぜひ読んでみてください。

今日は、「すぐ顔がテカって困ってるんです・・・」と相談されたときに、インナードライだと思うよ!この記事読んでみて!と言えるように、インナードライでお困りの方に向けてお伝えしたいことや解決方法をまとめてみました。

 

脂性肌に見えるインナードライ肌、なにが起きているのか?

一見しっとりと潤っているようにみえるインナードライ肌。
お悩みはこんなところに現れます。

インナードライ

  • 過剰な皮脂の分泌で化粧崩れが激しい
  • テカるのに肌のつややかさがなく、くすんでいる
  • キメが荒く、ごわっとしているようなかたく厚い質感
  • 見た目は潤っているのに、つっぱり感がある
  • ニキビができやすい
  • 脂性肌かつ敏感肌だと感じる

これはあくまでも一例ですが、「脂性肌だと思い込んでいるインナードライ肌さん」にはこういったお悩みが多いようです。

表面は皮脂が多く、内側では乾燥が進んでいるインナードライ肌では、肌の水分量が少ないのでこれ以上の水分減少を止めなくては、と水分が蒸発するのを防ぐ働きをする皮脂をたくさん出しています。

スキンケアの流れを表現するとき「化粧水で水分を与えてクリーム(油分)でフタをする」と表現することがありますが、この「油分でフタ」の役割をせっせと皮脂が果たそうとしていると考えてください。

ところが、内部の水分が足りていないので、皮脂を出しても出してもうるおいが足らず、もっともっと!と皮脂が暴走している状態・・・これが「表面はテカるのに内部は乾燥している」インナードライです。

  • 加齢や肌トラブル、ストレスなどによって、肌の保水力は低下している(セラミド等保湿因子の減少)
  • 自律神経の乱れや年齢によるホルモンバランスの乱れ
  • エアコンの効いた室内にいることが多い、エアコンの風が直接当たる
  • 外との温度差で汗と皮脂バランスがうまく取れず表面だけテカる

などなど、さまざまな要因が重なってインナードライ状態を引き起こしていると考えられます。

 

インナードライを気付かず放っておくと・・・

インナードライはパッと見では気付きにくく、長らく放置してしまいがちです。

皮脂がどんどん出るので「自分は脂性肌だ」と思ってしまい、あぶらとり紙で何度も丁寧に皮脂を取ったり、1日に何度も熱心に洗顔をしたり、ベタつくからと化粧水だけでスキンケアを済ませたりすると・・・

乾燥しているのに保湿対策をするどころか皮脂を取り除こうとすることで、内部の乾燥はより一層進み、肌はもっと皮脂を作ろうとする悪循環になってしまいます。

表面がカサカサしていれば誰でもすぐに乾燥に気付きますが、インナードライ状態になっている肌の場合は皮脂が出ているだけに、なかなか気付けずなかなか改善されないことが問題です。

内部の乾燥が進めば細胞のターンオーバーも乱れ、くすみやハリのなさ、シミ、毛穴の黒ずみや詰まりなどのお悩みにもつながりかねません。

コスメカウンターで肌の水分量・皮脂量を計ってもらう、洗顔後の肌につっぱり感がないか観察するなど、インナードライになっていないかどうか確認してみましょう。

いまは水分量が理想より少なく皮脂量は理想より多い状態でも、もともと自分で皮脂を作ることができる肌質なので、きちんとうるおいを与えて皮脂バランスが整えば健康的な美しい肌に近付けるはずです。

 

インナードライ改善のためにするべき3つのこと(+1)

インナードライを改善するためにするべきことは、スキンケアの見直しです。
テカりとその原因になっている皮脂をなんとかしたい一心で、皮脂対策向けのケアをしていませんか?

それが全部逆効果になっている可能性があります。

まず、クレンジングと洗顔を見直してください。
洗いすぎで皮脂を奪うことは、肌を「皮脂をもっと出さなきゃ!」という状態にしているということです。

クレンジング・洗顔はメイクや皮脂、ほこりや花粉などの汚れを落とす意味で大切なことですが、スキンケアの中でもっとも肌が持っているうるおいを奪う行為でもあります。
きちんと汚れを落とすことはもちろん大切ですが、必要な皮脂やうるおいまで落としてしまうのはNGです。

オイリー肌だから・・・と洗浄力の高いクレンジング・洗顔をしていませんか?
さっぱりした洗い上がりが好きな場合でも、キュッキュとするような仕上がりはNGです。

特に、市販のクレンジングオイルの多くはメイクの落ちがよい一方で、皮脂を落としすぎる傾向があります。(すべてのクレンジングオイルが悪いというわけではありません)
お肌にやさしい、うるおいを残しながら洗うことができるクレンジングと洗顔料を選んでみてください。

ダブル洗顔を止め、クレンジングと洗顔をひとつで済ますことができるミルククレンジングを選んでみるのもひとつの手です。→ 泡洗顔を止めてミルククレンジングのみにしてみた話

そして何といっても大切なのは、適切に保湿をすることです。

保湿というよりも、保水というべきかもしれません。

表面は皮脂で潤っているように見えて肌内部は水分が足らないのがインナードライですから、単に水分を与えるというよりは肌に水分をギュッと留めることができる成分を補ってあげることがバランスを整える近道になります。

もともと表皮で水分をガッチリ蓄える働きをしている「セラミド」配合の化粧品の中から、肌に合うもの、使いやすいものを選んでみましょう。

また、脂性肌だと思っている人がやりがちな「化粧水を塗るだけで完了」というスキンケアは、じつは余計に「皮脂をもっと出さねば状態」にしてしまう可能性があります。

もちろん、コッテコテにクリームを塗る必要はありません。(与えすぎは逆に毛穴トラブルなどの原因になります)
でも、オイリーだからといって油分を与えることを恐れないでください。

最初は油分が控えめの乳液やジェルクリームから初めてみてもいいですし、クリームやオイルであればほんの少量を手のひらに伸ばして、やさしく顔を包むように乗せるだけでOKです。

油分を与えることは、肌に「もうこれ以上皮脂を作らなくてもいいよ」というサインを送ることだと思ってください。

さらに、即効性という意味ではスキンケアが手っ取り早いのですが、肌は(というより私たちの体は)食べ物からできていますので、やはり食生活も少し気を付けましょう。
油ものを控えめにして、お砂糖もちょっと控えて、という感じでゆるくヘルシーな食事を心がけるだけでも、肌の状態はだいぶ変わってきます。

インナードライの場合は、ちょっと長い目で見てサプリメントも試してみる価値があると思います。
サプリメントは食事を補うためのものなので、毎日の食生活に足りていないな・・・と思うものを。

乾燥の緩和という意味では、日常の食事では継続的に摂るのが難しいヒアルロン酸のサプリメントがおすすめです。
現在販売されているヒアルロン酸サプリの中で、肌の乾燥の緩和を表示することができる機能性表示食品でありヒアルロン酸の配合量がもっとも多いのはキユーピーのヒアロモイスチャーです。

 

インナードライ対策におすすめのスキンケア化粧品

脂性肌だと思っていたけど、インナードライなのかも?
今後はインナードライ対策をしてみようかな?と思ったら、保湿を始めてみましょう。

肌内部の乾燥は、セラミドを中心とした「肌本来がもっている保湿成分」が減少しているということからきていますので、まずはセラミド配合の基礎化粧品に変えてみるだけでも、かなり肌の状態が変わる可能性があります。

セラミド配合の化粧品はたくさんありますが、中でも「ヒト型セラミド配合」のものがオススメです。

インナードライ対策におすすめの基礎化粧品を2つピックアップしました。
(人によって肌との相性がありますので本当は3つくらい並べたかったのですが、これなら!というものを選ぶのがなかなか難しいので、取り急ぎ2つだけご紹介します。良さそうなものが見つかり次第追加しますね)

小林製薬 ヒフミド

 

シンプルに保湿に特化したものを、という意味で、小林製薬のヒフミドはかなり優秀なスキンケア化粧品です。
小林製薬というとドラッグストアなどで購入できそうですが、ヒフミドは通販のみで取り扱われています。

 

セラミド1、セラミド2、セラミド3と、3種類のヒト型セラミドを配合。(アイテムによる)

使い始めのうちは、少なめの化粧水を手のひらに広げてギュッとハンドプレスしながら肌になじませるのを、2~3回繰り返してシッカリ浸透させましょう。

 

保湿力の高いクリームなので、手のひらに伸ばして優しく顔を包むように乗せてください。

使用量は肌の状態に合わせて増減してみてくださいね!

トライアルセットが1000円以下とお得な価格で試しやすいところ、小林製薬というブランドも安心ポイントです。

 

>>ヒフミドのトライアルキャンペーンを見る

エトヴォス バランシングライン
エトヴォス モイスチャーライン

 

ミネラルファンデーションで有名なエトヴォス。
もともとはニキビ向けの化粧水からスタートしたブランドですから、基礎化粧品のクオリティも高いのです。

 

バランシングラインはニキビ・美白向けシリーズですが、皮脂の分泌を抑制する働きがあるビタミンC誘導体を配合していますし、保湿クリームジェルは軽い質感なのでクリーム類が苦手な人でも使いやすい上、保水力UPに必要なヒト型セラミドを配合しているので、インナードライ対策にも効果的です。

保湿力という点でいえば、セラミドの種類、配合量の多いモイスチャーラインがおすすめです。

ただし、モイスチャーラインのクリームはかなりコッテリしているので、インナードライの場合は美容液+乳液の役割をしてくれるセラムのみの使用で充分かもしれません。

 

エトヴォスのスキンケアアイテムは東急ハンズなどでも購入できますが、公式サイトでは購入時の会員登録で500ポイントがもらえて、すぐそのポイントを利用できるので実質500円OFFで購入できるので公式通販がお得です。

 

>>バランシングラインのトライアルキャンペーンを見る

>>モイスチャーラインのトライアルキャンペーンを見る

どちらも良い商品ですがスキンケア化粧品はどれも人によって相性がありますので、よし今日から保湿をがんばるぞ!と思ってもいきなり本商品を購入せず、まずはトライアルセットで肌との相性を試して肌に合う合わないを判断することをおすすめします。

また、「皮脂の分泌を抑制する」効果効能をもつライスパワーNo.6配合の化粧品を試してみるのもひとつの手です。
ライスパワーNO.6については、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ合わせて読んでみてください。

インナードライを脱却したら、テカりにくい・化粧崩れしにくい肌になれるはず。

皮脂と水分のバランスが取れてしっとりと潤った肌は、健康的で美しいものです。
ぜひインナードライ改善に取り組んでみてください!

 

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