こんにちは、コスメコンシェルジュの伊藤羊子です。
先日、遺伝子検査で自分の肌質に合わせた化粧水をオーダーできる美GENEというサービスを利用しました。
自分の遺伝子のタイプに合わせた化粧品が使えるなんて、すごい時代になったものだなーと思ったし、実際使ってみると肌にしっくりくる感じで使い勝手はとても気に入っています。
が、美GENEで化粧水と一緒に送られてきた遺伝子検査の結果は、紙1枚にあなたの肌質の傾向はこうです!と書いてあるだけのごくごく簡単なもので、ちょっと残念な気持ちになったのも正直なところ。
どうせ遺伝子検査をしてくれるなら、もっと深く自分の肌質や体質について知りたいのに…と思いました。
そこで、もう少し本格的な「家庭でできる遺伝子検査」に興味がわいて、DeNAが扱っているMYCODE(マイコード)という遺伝子検査キットを申し込んでみることにしました。
DeNAのマイコードは自宅で唾液を摂取して送るだけで、遺伝子検査をしてもらえるという手軽なキットです。
今日は家庭でできる遺伝子検査について、マイコードの検査の流れと結果について、お伝えします!
もくじ
家庭でできる遺伝子検査とは?
遺伝子検査というとものすごく大がかりなことのように思えますが、今は自宅でサンプルを摂取して郵送するだけで検査結果が分かる手軽な遺伝子検査キットがいくつか発売されています。中でも、DeNAのMYCODE(マイコード)や、Yahoo!ヘルスケアのHealthData Lab、ジェネシスヘルスケアのGenelife(ジーンライフ)などが有名な遺伝子検査キットです。
たとえばDeNAのマイコードでは、ガンや生活習慣病などの疾患リスク、虫歯のなり易さやハゲやすさ、肌質など、最大280項目に関して調べることができます。
遺伝子検査というと、どんな病気にかかりやすいのか、どんな体質なのか、もしかしたら寿命まで分かってしまいそうなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、今現在の遺伝子検査技術では、「日本人の平均値に対して自分の体質が平均以上か平均以下か」という程度しか分かりません。
ですから、たとえば●●ガンのリスクが高いという検査結果が出たとしても、必ずしもその病気にかかるとは限らないのです。
家庭でできる遺伝子検査はまだまだ発展途中の検査だともいえます。
とはいえ、それを知った上で生活習慣を改めたり食生活を見直したりすることで、もともと罹りやすい病気のリスクを減らすことはできます。
現代は医療費がかさみ、病気になってから治療をすることよりも未病を防ぐ(病気にならないためにあらかじめ努力をする)ことが大切だという流れになってきています。
神奈川県では2015年、実際に自分の体質や病気リスクの傾向を知って生活に役立ててもらうため、マイコードの遺伝子検査に補助金を出してお得に検査が受けられる体制を整え、多くの人に遺伝子検査を利用してもらう取り組みが行われました。
自分の遺伝的な体質を知ってみたい!という人や、将来的なリスクを早めに把握して対策をとっておきたいという人は、試してみる価値がある検査だといえます。
遺伝子検査のメリットデメリットって?
遺伝子検査をするにあたって、メリットとデメリットがあります。
まず、メリットといえば自分の体質を把握して生活改善や健康の意識改革に役立てることができるのがいちばん大きいのではないでしょうか。
漠然と健康になりたいと考えるのと、こういう病気にかかりにくくするには、と少し具体的に考えるのとでは対策の立て方がずいぶん違ってきます。
ただし、遺伝子検査で分かる結果はあくまでも「傾向」であって、必ずしも本人がその病気にかかりやすい(またはかかりにくい)とは限らないので、大まかな目安として扱うことしかできない点は、遺伝子検査のこれからの課題かもしれません。
また、デメリットとして「結果を気に病みやすい人」にとっては「自分は●●という病気になるかも…」「自分は短命かも…」などと悲観してしまう可能性があります。
あくまでも検査結果は「傾向」であって、健康に生かすためのものですから、信じ込みすぎずにおおらかに受け止められるといいですね。
MYCODEの遺伝子検査で分かること
マイコードの遺伝子検査では、280項目の検査を29,800円で受けることができます。
各種疾患のかかりやすさとしては
- がん 36種類
- 消化器・泌尿器科 19種類
- 心臓・循環器系 15種類
- 内分泌・代謝系 12種類
- 骨・関節系 14種類
- 皮膚 3種類
- 目・耳 11種類
- 生殖器 4種類
- 肺・呼吸器 4種類
- 脳・神経系 14種類
- その他 16種類(この中に円形脱毛症やアルコール依存症、歯周病や肥満度なども含まれます)
の計148種類の検査ができます。
また、体質の遺伝子としては、
- 血液・代謝 32種類
- 体格・発育 23種類
- 栄養素 18種類
- 食習慣 8種類
- 髪・肌 10種類
- 循環器 9種類
- 目 9種類
- 性ホルモン 3種類
- その他 18種類
の130種類の検査ができます。
ただし、疾患についても体質についても、性別によって不必要なものも含まれていますので(たとえば精巣ガンのリスクは、という女性には必要のない項目があったりします)すべての検査の結果が出るとは限りません。
実際にMYCODE(マイコード)で遺伝子検査を申し込みました
インターネットからマイコードの検査を申し込むと、数日で検査キットが届きます。
こんな箱に入っています。A4サイズくらいの、割と大きくてカッチリした箱です。
さっそく開けてみると、こんな感じ。なんだこのレモンの写真は・・・と思うのですが、その理由はあとで分かります。
マイコードでは、検査結果がオンライン上で発表(?)されるので、検査の全体の流れとしては申し込み→会員登録→検査コード登録→サンプル採取と同意書に記入→サンプル送付→結果を見る(約2週間後)というステップをこなさなければいけません。
といっても、それほど難しいことではありませんから大丈夫です(๑•̀ㅂ•́)و✧
大切なのがこれ。遺伝子検査申込書 兼 同意書。個人の遺伝子を扱うという少々デリケートな検査だけに、これを記入&この申込書に記載されている検査コードを登録しないと検査を受けることができません。
これが、サンプル採取キット。サンプルとは、唾液です。
採取しやすいように、じょうご(ろうと)が付いています。ナミナミの線のところまで唾液を入れなければいけないのですが、これが意外と大変!唾液を採るのなんて簡単だろうとタカをくくっていたのですが、結構な量の唾液が必要です。
なんでレモンのカードが入ってるんだろう・・・と思ったら、すっぱいものを想像して唾液が出やすくするためみたいです。意外と役立ちました。あと、ウメボシとか想像したりして、一所懸命唾液を出しました。
がんばって波線のところまで唾液を採取することができたら、フタをします。フタには何やら水色の薬剤が入っていて、きっちりフタをするとこの薬剤が本体のほうに移って採取した唾液と混ざります。
水色の薬剤が本体に移ったら、よく振って全体を混ぜ合わせます。
あとは同意書と一緒に付属の封筒に入れてポストに投函し、結果が出るのを待つだけです。結果を待っている間にも、MYCODEから「サンプルが届きました」「解析がはじまりました」など、現在の経過の情報メールが届きます。
そして待つこと約3週間弱、ついに「解析結果が出ました」というメールが届きました!
いよいよ自分の遺伝子の傾向を知ることができます。
遺伝子検査サービスMYCODE[マイコード]公式サイトを見る
マイコードの検査結果 伊藤羊子の場合
マイコードの遺伝子検査の結果は公式サイトのマイページで見ることができます。(私が検査をしたすぐ後に、主要な検査結果だけ冊子で届くサービスも始まった模様・・・できれば紙の検査結果も欲しかったよ。。。)
マイページにログインすると、病気・体質それぞれの検査結果のページを見ることができます。まず「病気」のページを見てみると・・・
147件の病気発症リスク(かかりやすさについて)の検査結果を見ることができます。伊藤羊子の場合、発症リスクの高い病気は・・・
脳血管性認知症が日本人の平均値の2.33倍と高く、次いでウィルムス腫瘍、パーキンソン病、胸部大動脈解離にかかるリスクが高いという結果が出ました。
身内でこのリスクの高いとされる上位に入っている疾患にかかった者がいるので、なるほど自分もリスクが高い体質なのかもしれないな、と知ることができました。疾患リスクを知ることはちょっとショックでもあるかもしれないんですけど、知っていれば予防や対策がしやすいので、個人的には知ることができてよかったと思います。
それぞれの疾患の特徴や詳細は、病名をクリックすると見ることができます。
たとえば、パーキンソン病のページを見てみると・・・
(このパーキンソン病は、遺伝性の強い「家族性パーキンソン病」とは異なります。と注意書きがありますが、身内にパーキンソン病の人がいるので個人的には少し気になった項目です)
日本人の平均疾病リスクの1.77倍とやや高めの数値が出ています。うーん、やっぱり?
でも、この結果がすべてではないことを表すデータも見ることができます。例えば私は子供のころからバリバリのアトピー体質なのですが、
アトピー性皮膚炎の発症リスクが平均より低いグループに属しているんですよね。遺伝子的には、アトピーになる傾向が低くても個体としてはアトピーになることもあり得るというわけです。
なので、検査結果はあくまでも「傾向」だということを念頭において、結果悪くてもあまり深く考えすぎて思い悩むことはないと思います。健康づくりの参考にする、自分の体質のおおまかな傾向を知っておくということにスポットを当てて結果を見ないと、いちいち落ち込んだり気に病んだりしてかえって病気になってしまいそうです。笑
また、平均値に近い病気は1.01倍~0.99倍というように表示されます。
・・・肥満のリスクは一般的みたいだ( ꒪ω꒪)うん。
中には、下のようにカギのかかった病名もあります。
たとえばALSのページを開こうとすると、
このような画面が出てきて「事前の確認」を要求されます。
ここでチェックを入れた上で「結果を確認します」をクリックすることで、初めて結果を知ることができるようになっています。現時点で予防や治療が難しいなどのデリケートな内容を含むものについては、ショックを受けそうだから見たくないという人は見ないという選択もできるわけです。
私の場合、ALSの発症リスクは低いグループに属していました。100%罹らないというわけではないですが、やっぱりなんとなくホッとしますよね。。。
病気リスクのほかには、体質についても140項目近くの結果を見ることができます。
個人的にやっぱり気になるのは、皮膚や肌に関する項目です。検査結果はいろいろな角度で並び替えたり、キーワードで絞り込んだりしてみることができるので、病気、体質含め、皮膚や肌に関係するものをピックアップしてみました。
比較的、皮膚疾患のリスクは低めの遺伝子を持っているらしいです。実際は皮膚には本当に悩まされ続けてるんですけどね・・・。
IgE値は高い!そうです、高いのよーーーう(´;ω;`)
そのほか、髪の色や形状などあまりどうでもいい結果も混ざっていますが、こんな感じで皮膚に関する遺伝子の傾向を見ることができます。
そして、体質の項目でいちばん気になるのが、「85歳以上生きられるかどうかの遺伝子的傾向」です。こちらはもちろん(?)カギ付き項目になっています。
私の場合は、「85歳以上まで長生きする可能性がやや高い傾向にあるタイプ」という診断でした。長生きできそう(*´ω`*)不摂生しないで、事故などに気を付けていきたいと思います。
このような感じで、MYCODEでは自分の遺伝子の傾向を細かく知ることができます。逆に知りたくない人もいるかもしれないし、まだまだ100%完全なデータではないかもしれませんが、個人的には検査をしてみて、こういうリスクが高いんだなーとかこういう生活習慣に気を付けようとか、改めて自分の健康について考えることができたので、検査してみてよかったと思います。
病院に行かなくても自宅でできて、だれにも知られずに結果を知ることができるというのもよかったです。(一部 全世界に向けて発信してるけどな?)
誰だって、できるだけ健康で長生きしたいですもんね(*´ω`*)
人間ドックや遺伝子検査などで自分のカラダを把握しておくことは「病気になる前に対策をする」という意味でも今後さらに重要になっていく気がします。
遺伝子検査サービスMYCODE[マイコード]の詳細・申し込みページを見る
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