繰り返すニキビやしつこいニキビ跡にお悩みの敏感肌さんがするべきこと3つ

こんにちは、コスメコンシェルジュの伊藤羊子です。

乾燥が気になる冬から、皮脂の分泌が盛んになる夏へと移り変わろうとしています。
お肌の調子はいかがですか?

夏は汗や皮脂が影響して肌トラブルが起こることが多くなる時期です。
特にこのシーズン手ごわいのは、なんといってもニキビ。

ニキビが厄介なのは、できるととても目立ってしまうこと、メイクで隠そうとしてファンデやコンシーラーを厚塗りすると却って治りが遅くなってしまうこと、治ったあともニキビ痕に悩まされること、しかもまた再発しやすいこと・・・。

憂鬱なニキビ、あなたも悩んでいませんか?

特に敏感肌さんの場合はもともとの肌自体が弱っていることもあり、一度ニキビが発生してしまうとなかなか治りづらく、痕が残りやすく、しかも再発しやすいという悪条件を持っています。

その上、ニキビケア用の化粧品で乾燥や刺激を感じてしまうことも多いので、なかなかきちんとしたお手入れができないことも悩ましいところです。

ニキビのないツルツルお肌だったら、ニキビ痕のないすべすべスッピン美人になれたら、元気に前向きな気持ちで過ごせそうですよね!

先日スキンケアの勉強会で、敏感肌さんのニキビケアについてもお話を聞くことができたので、そのポイントをまとめてお伝えします。

 

敏感肌さんのニキビ&ニキビ痕ケア するべきこと3つ

ニキビ

まずニキビというのは皮膚科では「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれています。
皮膚疾患のひとつなので、皮膚科で治療を受けるのがベターです。

ニキビを繰り返しやすい人やニキビ痕が残りやすい人は特に、皮膚科を受診するのが最も早く綺麗に治せる選択肢です。

ニキビができる原因は、主に皮脂の過剰な分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の増加の3つですが、それらは気温の変化や食生活、ストレス、睡眠不足や体調不良などさまざまな原因から引き起こされます。

日ごろから規則正しい生活やニキビ向けのスキンケアにも気をつけておきたいですね。

ニキビができやすい体質の人は、以下の3つのポイントを押さえて日々のスキンケアをしてみましょう。

  1. 皮脂ケア、保湿ケアを徹底する
  2. ニキビが治っても、ニキビ向けのケアを継続する
  3. マイルドピーリングでお肌をつるスベに

これから順番にそれぞれのポイントについて詳しくご紹介します!

 

1.皮脂&保湿ケアを徹底する

保湿ケア

大人ニキビは、皮脂が過剰に分泌していながらもその下では乾燥が進んでいる「インナードライ」状態になっています。

皮脂が多いからといって乳液やクリームなどを使わずにいると、肌はこれ以上内部が乾燥するのを防ぐためにさらにせっせと皮脂を作ろうとする悪循環に陥ってしまいます。

自分の皮脂をまず洗顔できちんと落としてから、保湿力の高い化粧水と軽めの乳液などで適切な水分と油分を与えてあげましょう。
そうすることで、これ以上皮脂を作らなくても大丈夫なんだな、という状態を肌に知らせてあげることが大切です。

【関連記事】
そのテカり、本当に脂性肌?インナードライを改善して化粧崩れしない肌を手に入れるために必要なこと>>

 

2. ニキビが治っても、ニキビ向けのケアを継続する

アクネストップ

ニキビが治りかけてくると、ホッとしてニキビケアを止めてしまいがちですが、まだまだニキビの原因となるアクネ菌はお肌にたくさん存在しています。
(アクネ菌は常在菌なので常にお肌にあるものなのですが、それが過剰に増殖してしまうことが問題です)

また、できていたニキビ周辺には「隠れにきび(ニキビ予備軍)」が出来ていることも多いんです。

隠れニキビは目に見えないほどの大きさで毛穴に皮脂が詰まりはじめた状態のものですから、気になるニキビが治ってからもニキビ向けスキンケアを継続することがひとつの大切なポイント。

ニキビはできないよう予防すること、重症化させないこと、できた後に再発させないことがとっても大切。
良くなってきても気を抜かずお手入れを続けるのが完治のカギです!

 

3. マイルドピーリングでお肌をつるスベに!

洗顔

ニキビやニキビ痕に悩んだことがある人なら、ピーリングという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ピーリングとは余分な角質をはがして(落として)お肌のターンオーバーを正常化するケアのこと。

余分な角質を落とすことは毛穴の詰まりを予防してニキビができるのを防ぐことに繋がるだけでなく、ニキビ痕のケアにも有効です。
皮膚科では、でこぼこになったニキビ痕などをケミカルピーリングで治療する場合もあります。

ただし、気をつけたいのが過剰なピーリングは逆にお肌を傷めてしまう場合もあること。

古くなった余分な角質は積極的に落としたいですが、本来角質はお肌の表面を守っている大切なものなので、落としすぎは逆に肌トラブルの元になってしまいます。

古くなった余分角質を優しく落としてくれるマイルドピーリングができる洗顔料で毛穴が塞がれやすい状態を作るのと同時に、ニキビ痕のケアもしてしまいましょう。

 

こんな成分が入っているニキビケア化粧品を選ぼう!

ニキビケア向けの化粧品はたくさん発売されています。お肌に合うことが何よりも大切ですが、「こんな成分がよく使われている」「こんな成分が入っているものがオススメ」というのをまとめましたのでチェックしてみてください。

フェイスマスク

1)殺菌成分

増え過ぎたアクネ菌をやっつけるための殺菌成分はニキビケアに欠かせない成分のひとつです。

  • イオウ
  • イソプロピルメチルフェノール
  • サリチル酸
  • ピオニン  など

2)抗炎症成分

ニキビの炎症を鎮めるために配合されます。特に進行中のニキビや赤くなっている状態のニキビ痕に働きかけてくれます。

  • グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)
  • グリチルレチン酸ステアリル
  • アラントイン
  • ビタミンC誘導体  など

3)皮脂抑制成分

過剰な皮脂の分泌を抑え、皮脂バランスを整える働きをします。

  • ビタミンC誘導体
  • オウバクエキス
  • ハマメリスエキス
  • イソフラボン  など

4)保湿成分

インナードライを解消し、お肌を健康な状態にするためには欠かせない成分です。特にセラミドを補うことをオススメします。

  • セラミド
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • グリセリン  など

5)美白成分

ニキビ痕のケアに有効なのが美白成分です。特に、シミのように茶色く残ったニキビ痕には美白成分配合のニキビケア化粧品を使うといいですよ。

  • ビタミンC誘導体
  • トラネキサム酸
  • プラセンタエキス
  • アルブチン など

6)ピーリング成分

古い角質が溜まりやすいことはニキビの原因のひとつ。マイルドピーリングでお肌に優しく角質ケアを続けましょう。

  • サリチル酸
  • グリコール酸
  • 乳酸
  • フルーツ酸  など

サリチル酸とビタミンC誘導体は重複して複数回登場していますので、この2つの成分は絶対に押さえておきたいですね!

osusume 敏感肌さんのための失敗しないニキビ&ニキビ痕ケア化粧品

NOV(ノブ)ACアクティブシリーズ

 

南天のど飴やビタシーゴールドでおなじみの常盤薬品が臨床皮膚医学に基づいて作リ出したスキンケア化粧品ノブの、ニキビを積極的にケアするためのシリーズがACアクティブです。

 

@コスメのトライアルセット部門で1位に入賞、マイルドピーリング効果のある洗顔料のウォッシングフォームは星5.2と評価も高く、長年ニキビやニキビ痕で悩んでいた人からの支持も高いニキビケア化粧品です。

 

サリチル酸、ビタミンC誘導体、セラミドなど、角質と保湿、ニキビとニキビ痕を積極的にケアするための成分がギュッと詰まっています。

全アイテム医薬部外品、ノンコメドジェニックテスト済み、敏感肌でも安心して使える低刺激処方です。

臨床皮膚医学に基づいて作られた製薬会社が作ったニキビケア化粧品

reten皮膚科でも販売されているほど、評価と安全性の高い皮膚科医推奨品。

retenニキビケア+ニキビ痕ケアが同時にできる。

>>NOV(ノブ)ACアクティブの詳細を見る

NOVのトライアルセットは皮膚科やドラッグストアでも販売されていますし、ネットのキャンペーンサイトから購入すると今なら特別なプレゼント付きです。
保湿、継続、ピーリングの3つのポイントをぜひ参考にして、今度こそ積極的なニキビケアでニキビ跡のないツルツルお肌を手に入れましょう!

 

ニキビの原因「アクネ菌」は日和見菌!アクネ菌を増やさないための3つのポイント

さて、ここからはちょっとニキビの原因になる「アクネ菌」の話をします。

ニキビといえばアクネ菌!というのは、ニキビに悩まされたことがある人にとってはもはや常識ですよね。

でもそのアクネ菌自体は皮膚常在菌のひとつで、誰の肌にも存在している菌だということはご存知ですか?

ヒトの皮膚には、腸内と同じようにたくさんの常在菌がいます。
そしてその常在菌には、これまた腸内と同じく「善玉菌」と「悪玉菌」そして「日和見菌(ひよりみきん)」がいて、健康なお肌はそれらの菌が絶妙なバランスを保っているのです。

腸の中の菌がいないと食べたものを消化できないように、肌の常在菌も皮脂や汗を食べて保湿成分を作ったり、弱酸性のバランスを保ったりすることで皮膚にとって重要な働きをしています。

憎きアクネ菌もそれらの常在菌のうちのひとつ。
ですがアクネ菌は「日和見菌」でもあります。

日和見菌というのは、皮膚のバランス次第でよい子にも悪い子にもなり得る菌ということです。

そう、ニキビはアクネ菌がほどよいバランスを崩して量が増えすぎ、炎症が起きてしまった状態のこと。
つまり、アクネ菌はふだんから肌の上にいて当たり前のものだけれど、それが増えすぎてしまうことがニキビを引き起こす原因であり、スキンケアをする上で問題になるポイントなんです。

 

アクネ菌が増えるのを防ぐにはどうしたらいいの?

アクネ菌は増えすぎると肌に悪さをする(=ニキビを作る)菌ですが、普段は肌を守る働きをしてくれています。

誰の皮膚の上にも存在している常在菌のひとつです。

それなのに、ニキビができやすい人、ニキビができにくい肌質の人がいるのはなぜなんでしょうか。

肌悩み

その原因のひとつは、皮脂の量です。

皮脂の分泌がさかんな思春期にニキビができやすいことを考えるとピンとくると思うのですが、アクネ菌の好物は皮脂。
皮脂を食べることで勢力を増していきます。

皮脂が出やすい体質の人はそれだけニキビができやすいというのは、アクネ菌の好物がたくさん皮膚の表面にあるからというのが原因のひとつ。

また、角質が硬くなって毛穴がふさがりがちになると、その毛穴の中でひっそりとアクネ菌が増えようとします。

大人ニキビの場合はさらに、表面には皮脂が多いけれど内側の水分が足りていないインナードライ状態になっていることが多いので、ますますアクネ菌にとっては勢力を強めやすい環境になってしまっています。

肌の善玉菌といわれている「表皮ブドウ球菌」が元気であればアクネ菌の勢力を抑えてくれますが、善玉菌が弱ったり全体の常在菌のバランスが崩れているとアクネ菌がどんどん増殖してしまうのです。

つまり、アクネ菌が増えるのを防ぐには、アクネ菌だけを敵視して殺菌するケアだけでなく、皮膚の善玉菌優位の肌環境を作って常在菌のバランスを正常に保つケアが理想的なんです。

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洗顔は大切!だけど洗いすぎは禁物!

ニキビができやすい人は、洗顔に力を入れている人が多いと思います。
皮脂が出やすい肌質ということを知っているから、ニキビができるのは皮脂のせいだと知っているからですね。

洗顔

皮脂も油ですから、いつまでも肌の上に乗っていると酸化してしまいます。
酸化した油は皮膚にとって良いものではありませんから、洗い流すことも大切です。

が、洗いすぎには要注意。

強い洗浄料を使うと、余分な皮脂だけでなく善玉菌も同時に洗い流されてしまう場合が多いんです。
善玉菌も一緒に洗い流してしまうと、常在菌のバランスが整わないのでさらに肌が弱ったりアクネ菌の勢力が増したりしてしまいます。

ニキビ向けの洗顔料の中でもマイルドなもの、上質な油を使った洗浄料を選ぶことが、常在菌のバランスを整えてアクネ菌の増殖を防ぐことに繋がります。

清潔だけに気をとられて、大事な菌まで落としすぎてしまわないように気をつけましょう。

 

ストレスや睡眠不足…自律神経の乱れがニキビを招く

ニキビができやすい体質の人は、自律神経のうち交感神経が活発である傾向が高いそうです。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動しているときや緊張しているとき、ストレスがあるときなどに優位になり、副交感神経は休息しているときや身体を回復するとき、リラックス状態のときに優位になります。

交感神経優位になると、皮脂の分泌が活発になりアクネ菌が増えやすい環境ができるだけでなく、いわゆる「ストレスニキビができやすい状態になってしまいます。

少し難しい話になりますが、交感神経が優位になると白血球の中で顆粒球(好中球)が増えます。
顆粒球は活性酸素を武器に細菌をやっつける働きをしている物質です。

顆粒球

細菌をやっつけてくれる顆粒球はカラダを守るためになくてはならない存在です。
が、顆粒球は外敵を認識して増え始めるとどんどんどんどん増殖してしまいます。すると、その死骸が増えて膿になります。

顆粒球はニキビ菌を殺すだけではとどまらず、さらにどんどん増えて体内の活性酸素が増えることで炎症が引き起こされます。

この炎症がストレスニキビを引き起こす原因になってしまう上に、増え続けていた顆粒球がもういいかな?と活動を止めるころには、アクネ菌がまた増えるという悪循環に陥ってしまうのです。

リラックス

ニキビができやすい人は頑張り屋さんで知らず知らずのうちにストレスを溜めこみやすくなっています。

たっぷりの睡眠やのんびりリラックスできる時間を意識してとるようにすることで、休息やリラックスを司る副交感神経を高めて自律神経のバランスを整えるよう心がけましょう。
(※ 自律神経は交感神経・副交感神経どちらが高まると良いというわけではなく、両方のバランスが大切です!)

 

健康な皮脂膜・常在菌を育てるには水分と油分のバランスを

ニキビが気になる人の中には、皮脂を取り除くためしっかり洗顔して、これ以上油分はいらないからと化粧水だけのケアで終わらせている人はいませんか?

健康な肌を作るのに大切なのは、水分と油分のバランスを適切に保つことです。

水分だけをたっぷり肌に与えると、その水分に見合った量の油分が必要と肌が判断してどんどん皮脂を作ろうとしてしまいます。
水分をたっぷり与えたら、少し油分を補ってあげることが大切です。

こんなに皮脂が出るのに外から油分を与えるなんて!と思うことなかれ。

水分をしっかり与え、油分を控えめに与えることでバランスが取れると、皮膚は「これ以上皮脂を作らなくてもいいな」と判断します。

洗顔後、5分~10分何も塗らない状態で自分の肌の状態をよく観察してみましょう。
皮脂が出ている部分、乾いている部分、つっぱる部分などをよく見てみてください。

皮脂が多い部分には水分をたっぷり&乳液などを薄く、乾いている部分には水分と乳液を多めにするなど、ひとりの顔のスキンケアでも部位や状態に合わせたメリハリが大切です。

 

日和見菌のアクネ菌を上手にコントロールする3つのポイントまとめ

ノーアクネ

誰の肌にも存在するアクネ菌。

アクネ菌そのものは悪いものではなく、皮膚の状態によってアクネ菌が増えすぎることが問題ということなんですね。

アクネ菌の増殖を抑えるには、善玉菌優位の肌バランスを保つことが重要なポイント。

  1. 落としすぎない適切な洗顔と角質・毛穴ケア
  2. ニキビができやすい人は頑張り屋さん。リラックスや休息を大切に
  3. 水分と油分のバランスのとれたスキンケア

これらのポイントを意識した生活・スキンケアを心がけることで、皮脂のバランスや常在菌のバランスが整いはじめ、アクネ菌が増えにくい健康な肌に近付きます。

ニキビはできてからの対策よりもできないように予防することが何よりも大切。今日から3つのポイントに気をつけて、ニキビレス肌を目指してくださいね!

 

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