こんにちは、コスメコンシェルジュの伊藤羊子です。
このサイトでは主に敏感肌さん、乾燥肌さん向けのスキンケア情報をお届けしています。
私、肌が敏感だから・・・。
私、敏感肌なんだよね・・・。
普段の会話の中でもこんなセリフがよく聞かれます。
ある調査では女性の約8割が肌が敏感だ、自分は敏感肌だと思っているそうです。
雑誌などのメディアでも敏感肌向けの特集をよく見かけますし、私たちは普段から何気なく「敏感肌」という言葉を使っています。
ところでみんながよくいう「敏感肌」とは、そもそもどういう肌状態、どういう肌質のことなんでしょうか。
このページでは、敏感肌というものについて少し考えてみましょう。
もくじ
敏感肌とは肌が弱って刺激を受けやすくなっている状態のこと
あなたは、どういうときに「肌が敏感だ」「自分は敏感肌だ」と思いますか?
例えば、化粧品で刺激を感じやすかったり、摩擦に弱かったり。
新しいコスメを試すと失敗しやすいので、慎重になる人も多いかもしれません。
ストレスや寝不足などですぐにニキビができたり、生理前などにお肌が荒れやすい、というときに敏感肌だと感じることもあるかもしれませんね。
「敏感肌」というのは、お肌が弱って敏感な状態に傾き、外部刺激の影響を受けやすくなっている状態のこと。
もともと肌が弱くて常に刺激に弱い人もいれば、ホルモンバランスの変化や生活リズムの乱れなどで一時的に敏感になる人もいます。
ホルモンバランスの変化は肌の状態に大きな影響を与えるので、8割以上の人がなんらかの形で「私って敏感肌なんじゃないかな・・・」と思ったことがあるとも言われています。
生まれつき肌質が弱く荒れやすい人から、一時的に肌の状態が弱っている人まで、敏感肌と一言でいってもその状態は人によってさまざまなんです。
ちなみに、医学的には「敏感肌」という病名は存在していません。
あくまでも「肌が敏感になっている状態」「肌が外部刺激に対して弱くなっている状態」のことを指す言葉です。
敏感肌=皮膚のバリア機能が低下している状態
敏感肌といっても人それぞれ・・・とはいえ、敏感な状態になっている状態のお肌というのは 皆、肌のバリア機能がとても弱った状態になっています。
肌が健康な場合は、肌の表面(角質層)はうるおいで満たされ、皮脂の膜で覆われています。
そのうるおいのWバリアによって、外部からの刺激が入らないようになっているのが本来の健康な肌の状態です。
ところが、肌荒れや乾燥によってそのバリアがもろくなっていると、通常ならばはじくことが出来るはずの外部刺激が お肌の中に入りやすくなってしまいます。
ここでいう外部刺激というのは、紫外線やほこり、大気中の化学物質、化粧品に含まれる成分などのこと。
肌が敏感になっているときにいつもの化粧品を使った際、ピリピリしたりかゆみを感じたりしたことがある、という人は多いのではないでしょうか。
肌が健康な状態ならなんともないようなわずかなアルコールや防腐剤などが刺激になるほど、お肌が刺激に弱い状態になっているということです。
そういった、健康な肌であればなんでもないような「外部刺激」によって、皮膚が荒れたりチクチクヒリヒリ感じたり、アレルギーを起こしたりしてしまうのが敏感肌の状態です。
敏感肌を健康な状態にするには何よりも保湿が大切
しかも、弱った肌が外部刺激にさらされ続けると、お肌を守らなきゃ!早くなんとかしなきゃ!と急いで角質層が細胞を作ろうとします。
そのため、未熟な細胞がどんどん押し上げられて未熟な角層が肌表面を覆うことにになってしまいます。
皮膚のターンオーバーが乱れてバリア機能が弱まることで、悪循環になってしまうんです。
敏感肌を健康な状態にするには、なんといっても「肌が持つバリア機能を強化すること」、これに尽きます。
特に、保湿ケアをしっかりして肌をうるおいで満たすことがバリア機能回復にとって一番重要です。
いちばん手っ取り早い方法としては、ヒト型セラミド配合の化粧水・クリームを使うことがおすすめです。
セラミドは角質層の水分と油分をギュッとサンドイッチのように挟み込んでうるおいを閉じ込めてくれる成分なので、うるおいが持続しやすく、うるうる感も実感しやすいからです。
伊藤羊子イチオシのセラミド配合化粧品を紹介しているページはこちら!>>
セラミド配合のものであれば、バリア機能を高めるのに一役買ってくれることは間違いないのですが、実はセラミドにもいろいろな種類があって、せっかくセラミド入りのコスメを選ぶのであれば、もっとも肌になじみやすい「ヒト型セラミド配合」のものを選んでほしいと思います。
肌が敏感になっていると、つい心も沈みがちになりますし、どんなケアをすればいいのか迷ってしまいがちです。
でも実は、きちんと「正しい保湿」さえできれば肌の状態はどんどん健康に近付いていきます。
幸いなことに、皮膚のバリア機能と呼ばれている「皮脂膜」「細胞間脂質」そして「皮膚常在菌」は、すべて皮膚の表面、いちばん外側にあるものたちですから、外からのケアが功を奏しやすいのです。
(皮脂膜、細胞間脂質、皮膚常在菌の解説についてはまた別の機会に。)
自分はもともとこういう肌質だから…と諦めないで、敏感肌を健康肌にしていきましょう!
毎日の地道な保湿ケアが、敏感肌脱却の味方になってくれますよ(*’ω’*)
敏感肌の化粧品選び&スキンケアの「よくある失敗トップ3」心当たりはありませんか?
お肌が敏感になっているとき、化粧品選びやスキンケアの仕方には普段以上に真剣になりますよね。
お肌のピリピリやかゆみ、赤み、ザラザラ、ブツブツは1日でも早く治したい!というのが敏感肌女子の切なる願いです。
でも、その化粧品選びやスキンケア方法、本当に敏感肌のためになっていますか?
そのお肌のピリピリ感やかゆみなどの原因が、良かれと思ってしている化粧品選びやスキンケアの間違いにある可能性も。
お肌のためを思って行っているスキンケアがさらにお肌を敏感に、さらに荒れ肌にしてしまう・・・という悲しい悪循環になってしまわないよう、つい間違えてしまいがちな敏感肌の化粧品選びやスキンケアについて、3つのポイントをまとめてみました。
1)「無添加化粧品」「自然派化粧品」という言葉に安心してしまう
お肌が敏感なら、できるだけ低刺激でお肌に優しい化粧品を選びたいもの。無添加化粧品や自然派化粧品を選ぶようにしている、という敏感肌さんは多いと思います。
ですが、単に「無添加」「自然派」という言葉だけではその化粧品が本当にお肌に優しいのかどうかは分かりません。
(ある程度の目安としては有用です)
無添加と書いてあればお肌に刺激になりやすい成分が入っていないものと思いがちですが、良く表示を見ると「パラベン無添加」「合成保存料無添加」などと記載されています。
つまり、それらの成分は無添加でもそれ以外のお肌に刺激になる可能性のある成分や自分の肌に合わない成分が添加されている場合もあるということです。
自然派という表記もお肌に優しいイメージですが、成分のごく一部に植物エキスを使っていても後はすべて化学合成成分である可能性も。イメージだけで選んでしまうと、「結局またお肌に合わなかった・・・」と悲しい思いをすることになってしまいます。
化粧品を選ぶ時は、きちんと成分表示を確認するクセをつけるようにしましょう。特に、「合わなかった化粧品」の成分を毎回細かくチェックしていくことで自分に合わない成分を特定していくことができます。
伊藤羊子の場合いくつか合わない成分があるのですが、中でもほぼ万人に安全と言われているグリセリンが高濃度で配合されているとかゆみが出てしまう(配合の組み合わせや濃度、体調にもよるので絶対NGではないんですけどね)ということが分かって以来、化粧品選びで無駄遣いをすることがかなり少なくなりました!
無添加や自然派のイメージだけに囚われることなく、どんな成分を使った化粧品なのかをチェックして選ぶことが敏感肌さんにとっては重要なポイントです。
2)化粧水をパパッと付けてすぐ次のケアをしてしまう
化粧水はお肌に潤いを保つための大切なステップ。
化粧水の付け方ひとつで翌朝のしっとり感が変わるほど、化粧水の付け方は大切なんです。パパッと付けてすぐに次のケアに移ってしまったり、コットンで叩き込んだりしていませんか?
手のひらで付ける、コットンで付けるなどは賛否両論ですが、お肌が敏感になっている場合は手のひらで化粧水を温めながら、丁寧に手でなじませることをおすすめします。
少量ずつ数回に分けて、お肌に押し込むように浸透させることでお肌がふっくらモッチリしてきます。
手のひらで肌の調子を感じながらスキンケアをすることは、肌の状態を細かく把握する上でも大きなカギになります。
コットンを使う場合どうしてもお肌への摩擦が高くなるので、弱ったお肌への刺激になってしまいがち。コットンは化粧水を付けるために使うよりも、コットンパックとして乾燥が激しい場所にローションをたっぷり与える目的で使う方が良いでしょう。
また、敏感肌さんの場合はアルコール分が高い化粧水は刺激を感じることが多いので、サンプルやテスターなどで試して刺激のないものを選んでくださいね。
3)化粧水+クリーム(または乳液やオイル)で保湿は完璧!と思ってしまう
化粧水をなじませたあと、水分が蒸発しないようにクリームやオイルなどでフタの役割をすることは大切なことです。
が、敏感肌さんに大切なことは「保湿」はもちろん「保水」する力を高めること。
付けたその時だけうるおうだけではなく、きちんとその水分を長時間保つことが出来なければ敏感肌ケアとしてはNGです。保水力の高い成分のはいった化粧水やクリームを選ぶことがまず重要なポイントです。
特に、保湿力が高いだけでなく、保湿を維持する時間が長い成分を重視しましょう。具体的にはセラミドやコンドロイチン、コラーゲン、スイゼンジノリ多糖体、シロキクラゲ多糖体などです。
特にセラミド配合の化粧品は肌バリア機能を高める上でも重要な役割を果たしますので、敏感肌さんには特におすすめです。
また、外部刺激をブロックしてくれるクリームを選ぶこともお肌が弱っている状態の時には非常に有効です。
肌力が弱っている時に頼りになるのが敏感肌専門ブランドのディセンシアのクリーム。
独自の「もうひとつの肌バリア」を作るシステムで、お肌を守りながら炎症を抑えてくれるので、伊藤羊子のお助けアイテムになっています。
よくある失敗トップ3、心当たりはありませんでしたか?
毎日のスキンケアの積み重ねで、敏感肌を徐々に強くしていくことは可能です。小さなことからコツコツと、ポイントをしっかり押さえながらケアしていきましょう!
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